エンタメ経済メディア「IP mag(アイピー・マグ)」を運営するWunderbarは2024年12月27日、「2024年 最も印象に残ったCM出演タレントランキング」および「2025年 新CMに出演してほしいタレントランキング」を発表した。
2024年最も印象に残ったCM出演タレント、「川口春奈」が1位に
まず、2024年 最も印象に残ったCM出演タレントランキングのTOP3を見ると、1位は「川口春奈」、2位は「芦田愛菜」、3位は「大谷翔平」となった。
1位の川口春奈氏は、ENEOS、ニデック、はま寿司、日本製鉄、小田急電鉄など、多岐にわたるジャンルのCMで安定感と親近感を演出。視聴者の記憶に残る存在感を見せた。
2位にランクインした芦田愛菜氏は、子役時代からのイメージを超え、知的で信頼感のある印象を定着。特に、ワイモバイルのCMで見せた無邪気な演技が、幅広い層に印象を残した。
3位の大谷翔平氏は、コーセーの雪肌精のCMで、アスリートと化粧品という意外性が印象的だったという声が挙がった。また、セイコーのCMでは特に男性視聴者に強い印象を残した。
タレントCMで重要なのは「親和性」と「意外性」
次に、各CMが印象に残った理由を調査。その結果、最も多く挙げられたのは、「タレントのイメージと商品・サービスがピッタリだったから」で17.78%だった。他にも「タレントが意外な役柄やシチュエーションで出演していたからで」16.62%、「タレントの演技や表現が印象に残ったから」が15.02%、「好きなタレントが出演していたから」が12.84%と続いた。
このことからタレントCMにおいて、タレントと企業・商品・サービスの親和性や意外性が、重要なポイントであることが見受けられる。
消費者の過半数が、タレントCMが消費行動に影響
次に、タレントCMが消費者におよぼす影響についても調査。その結果、過半数の消費者がタレントCMによって行動を喚起されていることが明らかになった。特に購買行動に注目すると、約4人に1人がタレントCMの影響で実際に商品やサービスを購入したり、購入を検討したりした経験があると回答していることがわかる。
また、若い世代ほどタレントを起点にCMを視聴する傾向が強く、タレントに対する親近感や共感が視聴の動機となることが多いことも判明した。
さらに、印象に残ったタレントCMを視聴した媒体を調べると、テレビと答えた人が最も多く、74.58%だった。このことから、様々なメディアが普及した現代でも、相対的にテレビCMの影響が大きいとわかる。
2025年 新CMに出演してほしいタレントランキング、1位は「今田美桜」
続いて、「2025年 新CMに出演してほしいタレントランキング」を調査。その結果、1位は「今田美桜」、2位は「大谷翔平」「浜辺美波」が同順位でランクインした。
2025年に注目したいタレントCMの特徴を分析すると、「若手タレントを起用したCM」と回答した人は41.08%、「メディア露出の少ないタレントを起用したCM」は27.41%だった。
他にも、YouTuberやVTuber、インフルエンサーなどのキャスティングや意外な共演を求める意見も複数見られたことから、2025年のタレントCMのキーワードは、「新鮮さ」と「意外性」であることが想定される。
【調査概要】
方法:Webアンケート
期間:2024年12月11日~12月13日
実施機関:Wunderbar
委託先:リンクアンドパートナーズ
集計方法:単純集計、クロス集計
有効回答数:1,558
対象者:CMをよく見る、全国10〜50代の男女
【関連記事】
・正月の企業別テレビCM出稿秒数 1位は本田技研/CM露出タレント1位は芦田愛菜【ビデオリサーチ調査】
・2024年11月に指名検索されたCMは?「docomo」や「カブアンド」がランクイン【ノバセル調査】
・2024年度のCM好感度ランキング、総合1位は日清食品の「チキンラーメン」に/CM総合研究所調査
・視聴者の注視を獲得したCM、2024年8月の1位・3位がマクドナルドに【REVISIO調査】
・2023年第2四半期に注目を集めたタレント、大谷翔平が1位に/2位は綾瀬はるか【アーキテクト調査】