CM総合研究所は、2024年度(2023年11月度〜2024年10月度)のCM好感度ナンバーワンブランド「BRAND OF THE YEAR 2024」を発表した。
全6,573ブランドから選出した2024年度CM好感度の年間総合1位は、日清食品の「チキンラーメン」となった。同社は、キャラクターである“ひよこあにき”が登場するテレビCMを中心に展開。軽快なパロディーやポップな音楽に合わせたダンスで話題を呼び、小中高生を筆頭に幅広い層から支持を集めた。親しみやすさと懐かしさを兼ね備えたアプローチが評価され、世代を超え共感を獲得した。なお、3位には同社の「カップヌードル」もランクイン。同社によるコミカルなCM展開が高評価を受けた。
2位にはUber Eats Japan「Uber Eats」がランクイン。同CMでは、ヘビーユーザーである中尾明慶・仲里依紗夫妻を起用し、「やっぱりUber Eats で、いーんじゃない?」というコピーを活用した。コメディタッチのストーリーで、サービスの利便性や多様なデリバリーに対応するサービスの特徴を訴求することに成功した。
4位にはキリンビール「晴れ風」がランクイン。同プロモーションには、内村光良氏、天海祐希氏、今田美桜氏、目黒蓮氏を起用し、製品の品質とおいしさに加え、日本の風物詩の保全・継承を支援する社会貢献活動「晴れ風ACTION」をアピールした。これにより多くの消費者の好感を獲得した。
これらの結果に加えて、CM総合研究所では、近年の生活防衛意識の高まりとともに、同社が調査している「CM好感要因」のうち「商品にひかれた」のポイントが増加傾向にあると分析。食品ブランドを中心に商品自体の魅力や使用時の満足感をわかりやすく表現したCMが上位を占めたことは、消費者が具体的で実感しやすい価値を求める現代社会を映し出していると推測できるのだという。
【関連記事】
・テレビCM初出稿の広告主、スタートアップ企業が過去5年間平均の約2倍に【TV AaaS Lab調査】
・利用料0円でテレビCMデータを取得できる「CMラボ」β版がリリース 7月のCMランキングも発表
・ノバセル、2024年上半期 視聴者が指名検索したテレビCMランキングを発表 1位は映画『あんのこと』
・AI model社「お~いお茶 カテキン緑茶」テレビCMにAIタレントを起用、第二弾はAIで声も生成
・REVISIO、2023年度“注視度の高いテレビCMランキング”を発表 全31業種から業界別に選出