テレビCM効果の分析サービス「ノバセル トレンド」を提供するノバセルは、2024年上半期に放映されたテレビCMの指名検索スコアランキングを発表した。
指名検索スコアランキングは、CM放映の前後数分間に増えた指名検索数をCMの放映量で割ったスコアを算出して作成したもの。理論上は、指名検索スコアが高いほどCMによってブランド名がより効果的に検索されたことになる。
1位:キノフィルムズ『あんのこと』
2020年の日本で現実に起きた事件をモチーフにした映画『あんのこと』(2024年6月7日公開)のCMが、1位にランクインした。衝撃的な内容の映画に視聴者がくぎ付けになった結果と、ノバセルは考察している。
2位:アース製薬「マモルーム」
マモルームが室内に置かれている映像をバックに「寝る前にスイッチオン。それだけでゴキブリからマモルーム」のナレーションで呼びかけられるCM。2024年4月にCM放映を開始して以来、継続して注目を集めている。ゴキブリが発生しやすくなる時期に向けて、多くの人が対策を考え始める中でCM放映を強化し指名検索スコアも伸ばす結果になった。
3位:BYD Auto Japan「BYD Auto Japan」
中国の人気電気自動車メーカーBYD Auto JapanのCMで、長澤まさみ氏が出演し、「ありかも、BYD!」とBYDのEVを知る中で思い込みが変わったことを伝える内容。BYDのEVとの生活がイメージしやすく、女性の指名検索数を伸ばす結果となった。
4位:LINEヤフー「LYPプレミアム」
LINE、Yahoo、PayPayのアイコンとともに「LYPプレミアム」が誕生したことを伝えるCM。初回登録で1万円相当がもらえるキャンペーンをフックとして新規登録を促すわかりやすい訴求と、耳なじみのある音楽で指名検索スコアを伸ばした。
5位:TBSホールディングス「TBS日曜劇場『VIVANT』オーケストラコンサート」
2023年7月から9月まで放送されたTBS系日曜劇場『VIVANT』のオーケストラコンサートの告知CMが、5位にランクインした。
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