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ネットマーケを斬る!4大サイト編集長の辛口コラム

ペイ・パー・ポスト。愛すべき5つの理由


格好のターゲット

 新しくスタートするこのコラムのテーマに選ばれたことからもわかるように、ペイ・パー・ポストは、注目を集めやすい話題だ。そして、インターネットに限らず多くのメディアにおいて、注目を集めやすい記事の定番スタイルは、何かに対する「アンチ」である。

 セカンドライフでもiPhoneでも何でもいい。何かが新しく紹介された時にはまず、その問題点をあげつらおう。そのエントリはきっと、たくさんのブックマークを得るし、あなたのブログはクールな雰囲気を纏うようになる。もちろん、SEOにも効果があるだろう。

 新しい事業やサービスは失敗する可能性の方が高いのだし、予想に反して上手く行った場合には、インターネットユーザーのリテラシーの低さを嘆くエントリを投げればいい。 とても退屈だ。

経済への信頼を測る目安として

 ページランクの再設定などを通じて検索エンジンは、ペイ・パー・ポスト(に参加するウェブサイト)の評価を「通達」する。これは、どういうことなのだろう?

 ペイ・パー・ポストに十分な効果がないならば、その価格は下がり、参加するウェブサイトも減ってゆくはずだ。また、効果があるならば、その情報は多くのユーザーにとって価値のあるものだったという証拠。広告主の増加が価格の上昇をもたらし、有望な書き手は好ましいプログラムに集中する(ブログの書き手もその時間も有限だ)。魅力に乏しいプログラムやコンテンツがはびこる事態にはならないだろう。

 ペイ・パー・ポストの是非よりも、そこから垣間見れるはずの、広告を含むインターネット世界全体の効率性・経済性の方が興味深い。

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この記事の著者

ローレンス・渡辺・ピーター(ローレンス ワタナベ ピーター)

MarkeZine編集長(2008年4月~)。サイバーエージェント藤田氏、クレイフィッシュ松島氏らと同じ1973年世代。検索連動型広告とカレーが好き。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2008/09/26 15:24 https://markezine.jp/article/detail/4802

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