1位から3位のCMに見る、検索されるCMの特徴
続いて、1位から3位のCMがランクインした理由をもとに、検索されるCMの特徴について考えます。
1位:あんのこと
2024年に「あんのこと」を検索した人の時系列キーワードを見てみると、前後検索には映画のタイトルなどが多く並ぶ中、検索起点と同時期には「あんのこと 実話」「あんのこと 映画」などに続いて「河合優実」のボリュームが多くなっています。
また、「あんのこと」と「河合優実」のキーワード比較では、同年1月-2月の「不適切にもほどがある」の放映で「河合優実」の検索数が一気に高まると、6月の「あんのこと」の公開以降には双方の検索数のピークが連動している様子が見られ、河合優実さんの活躍が映画の検索にも影響を与えたことが考察できます。

※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT
※エリア:全国
※期間は2023/12/1~2024/12/31
※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない
2位:BYD Auto Japan
2024年「BYD」の検索を見てみると、長澤まさみさんがCM起用された4月に検索数が一気に上昇すると、その後もCM放映のタイミングで検索が伸び、CMの効果を見てとることができます。男女比別では男性が8割近くと圧倒的に多く、年代別では50代を中心に中高年層での検索が多いことから、経済的に余裕があり、次の車として電気自動車に興味を持つ世代での検索効果が高まったと言えるのではないでしょうか。

※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT ノバセルトレンド
※エリア:関東
※期間は2024/1/1~2024/12/31
※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない
※imp(単位:100万):「インテージ Media Gauge TV/エム・データ 全国CMマスタ」


※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT
※エリア:全国
※期間は2024/1/1~2024/12/31
※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない
3位:マモルーム
2024年4月に「マモルーム ゴキブリ用」のCM放映が開始されると、「まもるーむ」の検索数が急上昇し、6月には「ダニ用」のCM放映も重なったことで検索がピークに達しています。4月の共起キーワードでは、「まもるーむ」だけでなく「ゴキブリ」の検索においても、「まもるーむ ゴキブリ用」が他を遥かに上回り1位となっていることから、CM放映をきっかけとした同商品への注目の高さを伺い知ることができます。

※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT ノバセルトレンド
※エリア:関東
※期間は2024/1/1~2024/12/31
※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない
※imp(単位:100万):「インテージ Media Gauge TV/エム・データ 全国CMマスタ」

※出所:ヤフー・データソリューション DS.INSIGHT
※エリア:全国
※期間は2024/4/1~2024/4/30
※指名検索数は推計値であり、Yahoo!検索での検索実数ではない
テレビCM×検索数からトレンドが見えてくる
テレビを”ながら視聴”するユーザーが増えている近年では、CM放映前後に商品やサービスが検索された数・割合を知ることで、世の中のトレンドや関心度が伺えます。
2024年に放映されたテレビCMの指名検索スコア順年間ランキングでは、1年を彩った話題の作品や出演者たちが登場するクリエイティブや、消費者にとって身近になってきている新ジャンルのサービスやブランドなど、まさに時世を反映したラインアップがトップ10入りを果たしました。
さらに深掘りすることで見えてくる検索の動向や属性などからも、市場におけるブランディングやターゲティングのヒントとなるような情報が浮かび上がってくる結果となったのではないでしょうか。
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