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SNS運用のプロが現場で使う!生成AIの実用Tips

画像・動画コンテンツの分析は生成AIで効率化!エンゲージメントを伸ばすSNS投稿づくり

STEP4-3.分析結果を基に改善点を抽出する

 それぞれの画像・動画の特徴を抽出したら、次にトップとワーストの投稿を比較し、改善点を見つけるステップに入ります。単に個々の投稿を分析するだけでなく、「どのような要素がエンゲージメントの獲得に寄与したのか」「エンゲージメントが低い投稿と何が違うのか」を明確にすることが重要です。

 この比較を行うことで、次の投稿に活かせる具体的なポイントが見えてきます。

【プロンプト例】

 トップとワーストの違いを分析して、出力してください。

 このプロンプトを実行し、気になることがあればChatGPTに質問してみてください。対話を続けることで、単純な特徴抽出だけでなく、より深い示唆を得られます。AIの分析結果を基に、「なぜこの違いが生まれたのか?」を考えながら、次の投稿改善につなげていきましょう。

STEP4-4.次の投稿のコンテンツアイデア・切り口を設計する

 分析結果を基に、次の投稿のアイデアや切り口を考えるステップです。

 STEP4-3で明らかになった「エンゲージメントを高める要素」「避けるべきポイント」を踏まえ、テキストとビジュアルの両面を意識して、「どのようなコンテンツを作成すれば良いのか」をChatGPTに考えてもらいましょう

【プロンプト例】

 分析結果を基に、新しい投稿アイデア・切り口を20件提案してください。

#制約条件

 下記のビジネス基本情報とターゲット情報も参照すること。

//連載第1回のSTEP1プロンプトで得たターゲット情報のまとめ、自社ビジネス情報を入力//

 また、動画の場合は、分析結果を反映した台本作成をサポートさせることもできます

【プロンプト例】

 次の動画投稿の台本を作成してください。

以下の条件を反映してください:

 - 分析結果で得られた「成功する要素」

 - 視聴者の興味を引く2秒地点のフック

 - 視聴継続を促す6秒地点の要素

 新しい投稿の切り口を決めたら、実際にテキスト・画像・動画を作成し、投稿してみましょう。

継続的にPDCAを回す

 以降の運用は、再びデータを取得して分析を行う……というループになります。SNS運用では、このようにPDCAを回し続けることが非常に大切です。このサイクルを繰り返すことで投稿するコンテンツの精度を高め、成果につなげられます

 いずれの工程でも生成AIが活用できるので、負荷の高い作業からChatGPTに任せてみるなど、ぜひ実務に取り入れてみてください。

 次回は自社のSNSコンテンツという枠を越え、UGC(ユーザー生成コンテンツ)や競合アカウントの分析といった活用手法を取り上げます。

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この記事の著者

美川 貴彦(ミカワ タカヒコ)

株式会社ホットリンク アドテクノロジー本部 アドテクノロジー部 部長

2020年5月、ホットリンク入社。アドテクノロジー部の部長として、SNS広告運用業務に従事。2023年からは社内のAI活用プロジェクトを牽引し、部署を横断した業務の効率化に取り組む。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/02/27 08:00 https://markezine.jp/article/detail/48436

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