ターゲット分析・KPI策定・メディア戦略設計を、スピーディーかつ高精度に
CREATIVITY ENGINE BLOOMの中核を担うSTRATEGY BLOOMの一部として、戦略策定を担うのが「STRATEGY BLOOM PLANNING」だ。マーケティング戦略の根幹を形成し、ターゲット分析からKPI策定、最適なメディア戦略の設計までをサポートする。
「従来の戦略策定は、個々のマーケターの経験や勘に依存し、属人的になりがちでした。しかし、STRATEGY BLOOM PLANNINGでは、膨大なデータを統合し、プラニングアプローチを型化することで、より客観的で再現性の高い戦略策定ができます」(北川氏)
このモジュールでは、市場調査データ、購買データ、広告配信データなどを統合し、フォーマット化されたAIによる分析を通じて最適なターゲット層を即時に特定する。さらに、広告効果を最大化するためのシミュレーション機能を備えており、KPIに基づいた戦略の妥当性を事前に検証できる。

さらに、同モジュールは、各企業の独自データと組み合わせることで、よりパーソナライズされた戦略を構築することもできる。データドリブンな意思決定を支援し、戦略策定のスピードと精度を向上させるSTRATEGY BLOOM PLANNINGは、マーケティング業務の根幹を支える重要なモジュールといえるだろう。
AIと人の共創で、より創造的なコンセプトの提案を実現
後半では、コンセプト開発・クリエイティブ最適化について語られた。マーケティングにおいて、消費者の心を捉える強いコンセプトを生み出すことは重要だ。しかし、コンセプト開発は属人的なノウハウに依存しがちであり、一定の品質を保つことが難しい。こうした課題を解決するため、CREATIVITY ENGINE BLOOMには「STRATEGY BLOOM CONCEPT」が搭載されている。
同モジュールについて竹村氏は「当社グループ会社のチーフ・クリエイティブ・オフィサー(CCO)である、細田が提唱する『インサイト型ストーリー』というコンセプト開発手法をAIに学習させることで、誰でも効果的なコンセプトを作れるようにした」と語った。

マーケティング事業推進センター 部長 竹村 剛一良氏
具体的には、ターゲットの設定からインサイト発掘、競合との差別化、キーコンセプト策定までの一連の流れをAIがサポート。ユーザーは、画面の指示に沿って質問に回答するだけで、論理的なコンセプトフレームワークを構築できる。

「AIが壁打ち相手となり、マーケターのアイデアを引き出す仕組みを導入しています。各ステップでAIが様々な視点から提案を行い、マーケターがAIに提案された候補を修正していくことで、より創造的なコンセプトを導き出すことができます」(竹村氏)