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Outbrain、Teads買収で新章へ──新生Teadsが目指すオープンインターネット広告の革新


合併後、新生Teadsが目指す姿は?

──両者の強みを合わせ、どういった姿を目指しているのでしょうか?

 合併後の新生Teadsが目指すのは、広告主とパブリッシャー双方にとって最適なプラットフォームを提供し、オープンインターネット上での広告効果を最大化することです。それを実現するサービスとして、両社の予測AIとイノベーションを統合した「オムニチャネル成果型プラットフォーム(Omnichannel Outcomes Platform for the Open Internet)」を打ち出しました。

──オムニチャネル成果型プラットフォームとは、具体的にどのようなものでしょうか?

 このプラットフォームでは、コネクテッドTV(CTV)・モバイル・ディスプレイ・動画広告など複数のチャネルを統合し、広告主がオープンインターネット上で一貫した広告戦略を展開できる環境を提供します。広告主は、アッパーファネルからローワーファネル(認知から購買直前)までファネル全体を最適化した広告戦略の下で、複数のチャネルをまとめて一元管理できるようになります

 これにより広告主が一貫したメッセージを伝えられるようになり、消費者エンゲージメントの向上が期待できます。加えて、消費者のライフスタイルと関心に基づいた広告を、適切なタイミングや場所で配信することで、広告の効果を最大化します。

 従来の広告モデルでは、サードパーティーCookieに依存するターゲティングが主流でしたが、オムニチャネル成果型プラットフォームではファーストパーティーデータとインサイトを組み合わせることで、高精度なターゲティングと、広告パフォーマンスの最適化を実現し、ROI(投資対効果)の向上が期待できます。

ウォールド・ガーデンへの対抗策は

──ウォールド・ガーデンに対抗するための戦略はどういったものですか?

 先述した通り、オープンインターネット上で消費者の様々なシーンに合わせた広告手法を強化します。特にコンテキストターゲティングは、当社では2018年頃より強化対象のテクノロジーであり、継続した開発を行っています。

 また、パブリッシャーとのダイレクトコネクトで取引を強化し、オープンインターネット上での広告枠の価値を向上させる戦略を取っています。これにより、広告主はより透明性の高い環境でキャンペーンを展開できると同時に、パブリッシャーも適正な収益を確保できます。

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広告主・パブリッシャーにとってのメリット

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この記事の著者

竹上 久恵(編集部)(タケガミ ヒサエ)

早稲田大学文化構想学部を卒業後、シニア女性向けに出版・通信販売を行う事業会社に入社。雑誌とWebコンテンツの企画と編集を経験。2024年翔泳社に入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/06/02 10:42 https://markezine.jp/article/detail/48616

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