実食レビューまで実施 「宅食」コンテンツに学ぶ顧客視点
ルーミーが制作事例としてもう1つ紹介したのは、「宅食」に関するコンテンツだ。
たとえば、2つの宅食商品を比較するコンテンツでは、読者が知りたいことを端的に伝える「1分まとめ」を記事の先頭に配置。また、比較ポイントは箇条書きと表によって、わかりやすく整理している。

また、比較コンテンツを読む人は、編集部が「本当に買って食べたのか」も気になるところだ。そこで、ルーミーの編集部は実際にメンバーがお試しする“実食レビュー”を必須に。鈴木氏は「ユーザーが欲しい情報を、できる限り一次情報に近い形で届けることを心がけている」と語る。
こうしたルーミーの努力に、月岡氏は「コンテンツの表現の仕方が秀逸」と賞賛する。検索で流入したユーザーは刹那的であるため、「1分まとめ」の形で結論を先に持ってくることで離脱を抑えることは効果的と評価。また、SEO対策ではテキストばかりが重視されがちだが、ルーミーが工夫するように、ユーザーのわかりやすさを考慮すると、内容によっては表や図版、動画の方が最適な場合もあると語った。
こうしたユーザーファーストなコンテンツを通して、広告主のブランドを守りつつ、成果を出しているルーミー。スポンサー記事を出した商材が、公開からわずか3日ほどで売り切れたこともあると言う。
また、同メディアのSEOコンテンツの多くはユーザーのニーズを捉えたエバーグリーンコンテンツであるため、年間アクセスを稼ぎ続けることで記事広告数本分の広告収益を生んでいる。SEOで検索上位を取れていることから、そのキーワードに関連する多数のブランドからPR案件の相談が寄せられているのも当然成果の1つだ。
小手先の技術より、オーディエンスの理解が鍵
ルーミーの事例からわかることは、「SEOは小手先のテクニックでどうにかなる時代ではない」ということだ。月岡氏は「(SEO対策として)キーワードを散りばめる、長文で書くといったテクニックをいまだに耳にするが、そういう時代はもう終わった。重要なのはユーザーのためになること」と指摘する。
これに対して鈴木氏も、「ユーザーに良いものを届けられれば、コンテンツの滞在時間も長くなる。Googleの評価指標も、時代に合わせて変わっていくと思う。オーディエンス第一という点を意識してSEOを考えている」と同意した。
AIの発達によりユーザーの検索体験は変化しているものの、検索エンジン自体はコンテンツを作り出せない。これからもブランドやメディアが質の良いコンテンツを生み出すことが期待されるのは間違いないだろう。そして、良質なコンテンツを制作するための鍵と述べられるのが、徹底したオーディエンス理解だ。月岡氏は、その一助となるソリューションとしてFaber Companyが提供する「ミエルカシリーズ」を紹介した。

「ミエルカでは顧客理解のためのツールを提供するだけでなく、カスタマーサクセスが伴走する支援体制を用意しています」(月岡氏)
同社ではAIを活用したSEO記事の作成支援についても対応しており、いち早く機能の提供を開始。また、人的リソース支援のために、フリーランスのマーケターを紹介するサービス「ミエルカコネクト」も好評だと言う。


「SEOの専門家に限らず、広告運用やSNSなど様々なマーケター人材が揃っておりますので、ぜひご相談ください」(月岡氏)
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