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令和を生きるガールズたちのインサイト&トレンド速報

「THEかわいい」へ回帰?時代は「自分かわいい至上主義」へ

かわいいが「自己肯定感アップ」の手段に?

 私たちはこのトレンドの背景について、日々起こるSNS上での批判や炎上に嫌気がさし、「もう他人からの批判なんて気にしなくていいよね」というマインドが広がっている影響が大きいのでは、と考察しています。

 これまでも心の奥では「かわいい」とときめいていたけれど、他人の視線を気にして少し敬遠していた「THEかわいい」を肯定する時代へ──まさに「自分かわいい至上主義」の到来です。

 いま、「かわいい」は他人に評価される(ための)ものではなく、自己肯定感を上げて幸せになるための手段になっています。『わたしの一番かわいいところ(FRUITS ZIPPER)』などのかわいいソングも、自己肯定感をどこまでも上げてくれるような痛快さが支持されているのではないでしょうか。こうした「自分かわいい」マインドに対してSNS上で批判する人こそイタいという認識が広がっていることも、さらなる後押しの要因となっているようです。

直感的に気分が上がる「王道かわいい」も大切に

 今後も他人の目を気にしなくていいから、自分が一番「かわいい」と思うものを選ぶという「自分かわいい至上主義」な流れは続いていくと推察しています。世代を超えて「THEかわいい」が支持され、それが当たり前の光景となった今、マーケティングやファッショントレンドにおいて「〇〇歳だから」といった年齢の括りも消えていくかもしれません。たとえば、女子高生のイメージが強いミニスカコーデが30~40代をターゲットにしたファッション誌で読者の支持を得るなど、既に兆しが見えています。

 また、昨今の「女性=ピンクはNG」といった多様性を意識した色やモチーフ選びについて、直感的に気分が上がる「かわいい」まで否定しないようにすることが重要だとも言えます。もちろん、多様性への配慮は重要ですが、みんなが思う王道の「かわいい」を大切にすることも忘れてはいけません。

 「日本人は自己肯定感が低い」などとよく言われますが、「自分かわいい至上主義」をきっかけに、現在地が変わることを期待します。電通GIRLʼS GOOD LABは、「女の子」のインサイトに特化して研究をする社内横断チームです。女の子たちがいいね!と思える社会を作るべく活動しています。これからも、毎月気になるトレンドをお届けしていきますのでお楽しみに!

電通GIRLʼS GOOD LABは、「女の子」のインサイトに特化して研究をする社内横断チームです。女の子たちがいいね!と思える社会を作るべく活動しています。毎月気になるトレンドをお届けしていきますのでお楽しみに!

本記事のイラストは、電通グラレコ研究所が描いたものです。電通グラレコ研究所は、グラフィックレコーディングを 中心としたビジュアライゼーションサービスの提供と研究を目的とする電通グループ横断チームです。

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この記事の著者

辰野 アンナ(タツノ アンナ)

株式会社 電通 CXクリエイティブセンター PRプランナー

2017年電通入社。2019-2020年(株)電通PRコンサルティング出向。 入社以来PRプランナーとして、世の中との”仲間づくり”をするPRを起点に、クリエイティブ制作、アクティベーション開発、 情報流通設計などを担当。女の子向けソリューションチーム...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/05/12 11:01 https://markezine.jp/article/detail/48864

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