スパイスマートは、2024年1月から12月までの1年間、スマホゲームの実況・配信YouTuberが取り上げたゲームタイトルの投稿動向および視聴傾向を調査・分析したレポートを発表した。
2024年ゲーム実況YouTuberが投稿したスマホゲームタイトルトップ30は以下の通り。

「Pokémon TCG Pocket」など新作タイトルが話題をけん引
2024年10月末にリリースされた「Pokémon TCG Pocket」や同年7月にリリースされた「ゼンレスゾーンゼロ」などの新作タイトルが、動画投稿数・チャンネル数・視聴回数のすべてで大きな影響を及ぼした。特に「Pokémon TCG Pocket」は、リリース月に100チャンネル以上が動画を投稿。月間700本近い動画が配信されるなど、YouTube上で話題性が爆発的に広がった様子が確認さた。
タイトルごとに独自のファンコミュニティを形成
今回の調査の結果、App Storeセールスランキング上位とYouTuberからの人気には一定の相関が見られましたが、必ずしも一致するわけではなかった。「原神」「モンスターストライク」などは年間を通して高い投稿数と視聴回数を記録した一方、「Identity V」「にゃんこ大戦争」のようにランキング上位ではないものの投稿数で上位に入るタイトルもあった。また「プロ野球スピリッツA」「LINE:ディズニー ツムツム」のように、投稿チャンネル数が少なくとも高い視聴回数を誇るタイトルもあり、特に「プロ野球スピリッツA」は特定ジャンルで強固なコミュニティを築いていることがうかがえた。
タイトル特性に合わせた最適なYouTuber活用法でPR投稿戦略が多様化
PR投稿の観点では、各社がタイトルの特性や目的に応じて異なるYouTuber活用戦略を取っていることが見て取れた。「原神」は年間を通じて継続的にタイアップを行う長期型の施策を展開する一方で、「Pokémon TCG Pocket」はリリース時に人気YouTuberを集中的に起用し、話題を集めた。また「ゼンレスゾーンゼロ」はリリース前からCBTや事前登録を促すPR投稿を行い、早期のYouTuber活用が効果的なプロモーションになる可能性を示している
【調査概要】
調査期間:2024年1月1日~2024年12月31日
調査対象:期間中、ゲーム実況YouTuber(※1)が投稿した動画(YouTubeショート含む)および、登場したスマホゲームタイトル(※2)
調査内容:タイトル別・YouTuber別の投稿本数、チャンネル数、視聴回数、月別動向、新規タイトルの影響などを多角的に分析
※1:チャンネル登録者数が7,000人以上あり「LIVEOPSIS」でデータ取得している国内のYouTubeゲーム実況を扱うチャンネル
※2:LIVEOPSISでイベント情報を取得しているスマホゲームのうち、2024年のApp Store年間セールスランキングTOP100(独自集計)を中心に、ゲーム公式や企業運営のチャンネルとタイトルを紐づけて集計
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