Z世代向けの企画・マーケティングを行う、僕と私とは、全国のZ世代3,000人を対象に、SNS広告に関する調査を実施した。
調査によると、Z世代の30.2%がSNSをきっかけに商品を購入した経験があった。また、商品購入のきっかけとなるSNS第1位は、Instagramで17.2%、次いでYouTubeが13.4%、TikTokが10.3%という結果になった。LINEやXは利用者は多いものの10%を割り、購買に対する広告の影響度は比較的少ないことがわかった。
広告っぽさのある投稿を見たときの購入意欲
次に、「広告っぽい」と感じる広告によって、Z世代の購買意欲がどう変化するのかを、SNS広告をきっかけに商品を購入した経験のあるZ世代500人を対象に調査。
SNS上で「広告っぽさ」のある投稿を見たときの購買意欲については、「購買意欲が高まる」と答えたのはわずか14.6%にとどまり、「購入意欲が少し下がる」「購入意欲が完全になくなる」と答えたのは43.4%に及んだ。「購買意欲は変わらない」と答えた人も31.4%いた。
広告っぽい投稿が購入意欲を下げる理由としては、「広告である時点で信頼できない」「宣伝が押しつけがましく感じた」という声がいずれも過半数近くとなった。
Z世代が「広告っぽい」と感じる要素としては、「インフルエンサーが不自然に商品を紹介しているもの」が41.6%でトップ。次いで、「急に割引やキャンペーン情報を押し出すもの」が35.6%、「企業アカウントが投稿しているもの」35.4%、「PRや広告表記があるもの」35.0%となった。

出典元「僕と私と」
今回の調査を踏まえ、企業がインフルエンサーにPRを依頼する場合は、十分な検討が必要になるだけでなく、場合によってはユーザーの関心を集められず、逆効果になる可能性を考慮する必要があること。また、割引やキャンペーン情報なども、見せ方次第では不信感につながるため注意が必要と、同社は見解を述べている。
【調査概要】
調査名:Z世代に聞いた!SNS広告に関する実態調査
対象条件:全国のZ世代(15~27歳)
調査期間:2025年3月4~15日
調査方法:インターネットを利用したアンケート
調査有効回答数:3,000名
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