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トップランナーに聞く!対話型AIツール活用術

人間と話すように徐々に目的のアウトプットへ導く、トライバルメディアハウス池田さんの対話型AI活用術

 ChatGPTをはじめとした様々な対話型AIツールが登場し、身近になってきています。読者の皆さんも、活用方法を模索している最中ではないでしょうか。マーケティング業界のトップランナーの皆さんに、対話型AIツールをどう活用しているのか尋ねる本連載。今回は、トライバルメディアハウス代表取締役社長の池田紀行さんにうかがいました。

整理業務の代替や、選択肢出しに活用

Q1.普段使っている対話型AIツールと、それを使っている理由を教えてください

 主にChatGPT o1 ProとGoogle AI Proを利用しています。高度な推論や情報整理はChatGPTで、クイックな情報収集と整理はGeminiを利用。複雑なものは、情報解釈の精度を高めるため、同じプロンプトを両者に投げ、アウトプット(切り口、ピックアップされた情報、表現、事例など)の違いを確認することも心がけています。

株式会社トライバルメディアハウス
株式会社トライバルメディアハウス 代表取締役社長 池田 紀行氏
1973年横浜生まれ。マーケティング会社、ビジネスコンサルティングファーム、マーケティングコンサルタント、クチコミマーケティング研究所所長、バイラルマーケティング専業会社代表を経て現職。大手企業300社以上の広告宣伝・広報・販売促進を支援。宣伝会議マーケティング実践講座 池田紀行専門コース、JMA(日本マーケティング協会)マーケティングマスターコース講師。 年間講演回数は50回以上で、延べ5万人以上のマーケター指導に関わる。近著『売上の地図』『業界別マーケティングの地図』(日経BP)、 『マーケティング「つながる」思考術』(翔泳社)ほか著書・共著書多数。体系的なマーケティングが無料で学べるMARPSを運営

Q2.仕事/プライベートにおいて、それぞれどのようにAIを活用していますか? 

 仕事では、主に戦略策定と原稿作成に利用しています。

 戦略策定においては、背景や前提・制約条件などを入力し、基礎的かつ網羅的な情報の整理をしてもらいます。その上で自身の考えや仮説を入力し、複数の戦略オプション、実現性、リスクなどについてアウトプットしてもらっています。網羅的な情報整理、選択肢出しなど「整理的な業務」を代替してもらい、自身は推敲、論理補強、選択、優先順位付けなどに時間を投下できるようにしているのです。

 原稿作成の際に、私が行った講演を対話型AIに文字起こししてもらい、それをベースに原稿を作成します。最後に対話型AIにビジネス書レベルでの編集、見出し作成などを行ってもらっています。

 プライベートでは、たとえば、現在6歳の息子が小学校を卒業するまでに一緒にやっておくべき体験や、行っておくべき旅行先などの選択肢を出してもらうなどの活用をしています。

Q3.ここだけはAIに任せない、という領域やポイントはありますか?

 できる限り、自分が門外漢のことは聞かないようにしています。理由は、AIが出力した回答の何が正しくて何が微妙で、何が間違っているか、自身に判断がつかないためです。

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2025/06/09 09:30 https://markezine.jp/article/detail/49110

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