博報堂の生活者発想技術研究所と、WOWOW 夢中のトビラボは、大人の夢中に関する共同研究に取り組み、その調査結果を発表した。
日本では人口の2人に1人が50歳以上となり、人生後半戦のウェルビーイングに対する注目度が高まっている。大人、特に人生の後半戦を迎える50代以上のウェルビーイングを向上するヒントが「夢中」にあるという仮説のもと、共同研究の第一弾として、20~70代までの生活者1.8万人に対して、夢中の実態や影響を明らかにする「夢中のチカラ調査」を実施した。
調査結果によると、20~74歳の2人に1人(51.2%)が夢中になれるものを持っており、17.3%は「他人の評価に左右されない、自分軸の夢中」を持っていることがわかった。
また、自分軸の夢中を持つ人の人生満足度のスコアが、夢中なものごとを持たない人と比べて約2倍も高いという結果が得られ、夢中なものごとを持つことが、その人のウェルビーイングを大きく推進している可能性があることがわかった。調査結果の概要は以下の通り。
夢中なものごとを持つ人のボリューム
日本全国の20~70代のうち、夢中なものごと(とても好きで、そのためにある程度時間をかけているものごと)を持つ人は51.2%だった。さらに、他人の評価に左右されない「自分軸の夢中」を持つ人は20~70代の17.3%だった。

夢中なものごとの具体像
夢中なものごとを持つ人は、平均して4.9個の夢中ジャンルを持っている。また、月平均で18回夢中なものごとに取り組み、月平均で3.4万円を支出している。「自分軸の夢中」を持つ人の方が、夢中ジャンルの個数(5.5個)および取り組む回数(19.5回/月)がやや多い。

夢中のものごとがあることによるプラス効果
夢中なものごとがある人は、夢中なものごとがない人よりも、人生満足度が高い。「自分軸の夢中」がある人はさらにスコアが高く、ほとんどの項目において、夢中がない人の2倍以上に達している。

【調査概要】
調査名: 「夢中のチカラ調査」
実施期間: 2025/03/01(土)~ 2025/03/02(日)
調査手法: インターネット調査
調査地域: 全国
調査対象: 20~74歳 男女 1万8,000名
調査主体: 博報堂 生活者発想技術研究所、WOWOW WOWOW 夢中のトビラボ
調査実施機関: マーケティングアンドアソシェイツ
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