マルチチャネルフォーム「Ask One」「Fan Fan Fan」「CREATIVE SURVEY」を提供するクリエイティブサーベイは、2025年6月1日付で「Ninout(ナインアウト)」へ社名を変更した。

6月2日に都内で行われた記者会見では、同社代表取締役の石野真吾氏が社名変更に至った背景について説明した。
「私たちは『顧客の声を機会に変える』をミッションに掲げ、規模や業界問わず様々な企業様に、オンライン・オフラインで活用いただけるインターフェースを提供してきました。マルチブランド展開を進め、旧社名にあるサーベイ領域を超えて広く活用いただく中で、この度社名の変更に至りました」(石野氏)

合わせて、AI技術をインターフェースにスムーズに実装できる「AIマジック」を発表。これにより、同社が展開する各プロダクトのインターフェースにおいて、目的に応じて最適なAIモデルを活用することが可能となる。
同社のCTOを務める鈴木康寛氏は「AIモジュールとして、誰でも簡単に実装できるのが最大の価値。業務の見えない手間をAIで解決できます」と述べ、「AIですべてを自動化するのではなく、人間の活用に重きを置いています」とコンセプトを紹介した。

具体的には、従来発生していた手作業でのデータ準備や複雑な分岐設定といったインターフェース作成の手間を、自然言語による指示の記述で完了できるように。また、作成したインターフェースを実際に活用するユーザー側には、AIを意識させることのない体験を提供可能だ。
他にもBtoB企業向けには、オフラインイベントでの来場者向けのAIレコメンド、複雑な担当アサイン条件の変更・運用、各種データベースの情報を用いた営業の業務標準化や生産性向上の支援、紙に書かれた内容をデジタル化し業務システムに即時連携するなどのユースケースを想定している。BtoC企業でも、接客やカスタマーサポート、ファン向けサービス、施設での案内業務など、様々な業種・業態で活用できる。

石野氏は「インターフェースや連携部分は従来のまま。その中にプロンプトを書く機能が加わり、目的に応じたLLMモデルに指示を出せるようになっています。多様なユースケースを想定した、汎用的なサービスを目指します」と、同社の事業がサーベイ領域にとどまらないことを強調した。
なお、同社が提供するAIインターフェース「Ask One」「Fan Fan Fan」「CREATIVE SURVEY」のユーザー企業は、オプションとしてAIマジックを利用可能だ。今後は、音声や動画などマルチモーダルでのAI活用も視野に入れている。
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