すがけんさん流・対話型AIツール活用術
Q1.普段使っている対話型AIツールと、それを使っている理由を教えてください
2025年6月時点では、「ChatGPT-4o(課金)」と「Gemini2.5 PRO(課金)」を常に併用しています。どちらが良い結果を出すかが問いによって違うからです。
もちろんどちらも「Deep Research」ボタンを押して実行します。Deep Researchボタンを押すタイミングは、(1)複数サイトを膨大にリサーチしたい時、(2)今までのやり取りを「しっかり」考えてアウトプットして欲しい時です。
スライドはいまだに「Genspark」や「Gamma」がしっくり来なくて、GPT/Geminiで資料の目的・前提条件などからブラッシュアップしてページ構成を考えた後にざっくりパワポを自分で作成して、そのパワポデータをGPT/Geminiに投げて改善をしていくスタイルです。

企業の10倍成長のためのアドバイザー。10億円から1兆円企業までをカバーする社会や企業内に存在する「難しい問題を解く」専門家。年間でクライアント10社、エンジェル投資先20社の計30社のプロジェクトを並行して進める。過去に取締役CMOで参画した企業をKDDI子会社へ売却し、そのまま経営を継続し売上を数百億規模へ成長させる。スマートニュースでブランド広告責任者とBtoBマーケティング責任者を経て現職。著書に『小さく分けて考える 「悩む時間」と「無駄な頑張り」を80%減らす分解思考』(SBクリエイティブ)『厚利少売 薄利多売から抜け出す思考・行動様式』(匠書房)など。
Q2.仕事/プライベートにおいて、それぞれどのようにAIを活用していますか?
仕事は毎日数時間使っています。僕の仕事が経営戦略やマーケティング戦略を考えることで、施策実行よりも上流のフェーズが多いので。
クライアントである経営者と壁打ちする際にも、「議事録」を任せるのはもちろん、経営者の悩みを10~20分聞いて、それを僕が5分でホワイトボードに概念図としてまとめ(これはまだAIではできないですね)そのホワイトボードをスクショしてGPTに投げると手書きを読んでくれ、モデル化してくれます。残りの30分は経営者の質問を僕も答えますが、網羅性やリサーチが必要そうなものはGPTに同時に聞いたりするようになりました。
プライベートでは、たとえば旅行で行きたい店のスクショを送るだけで効率的なプランと移動手段を提案してくれ、予定変更も即リプランしてくれるので重宝しています。
Q3.ここだけはAIに任せない、という領域やポイントはありますか?
マッサージに行こうと思い、ホットペッパービューティーのページから今空いていて、施術のタイプを比較して店とメニューを提案してもらい、1番上をノールックで予約したらとんでもない店でした。やはりレビューを見ないと全然ダメだと痛感しました。その後はAIの提案に丸ごと頼らず、必ず自分で裏付けを取るようにしています。
仕事では目新しいものに飛びつくところから始めずに、「そもそもの自分の業務をどれくらい減らせるか」から実行するのが重要です。たとえば1ヵ月分のカレンダーをキャプチャして投げて業務改善するならどこから手をつけるか、何をやめられそうかをアドバイスしてとかを壁打ちしてもらってもいいと思います。