AI活用で重要なのはプロンプトではなく「自己開示」
Q4.お気に入りのプロンプトを教えてください
前提として半年前まであった「上手にプロンプトを書けばアウトプットが良くなる」みたいなのはもう無いと思っています。たとえばただ調査をするのではなく「あなたは優秀なリサーチャーです」のような前置きが必要だった時代は終わりました。AIが賢くなってその辺は勝手に考えてくれます。それよりも今は「自己開示」が重要になりました。
AIに一般論ではなく、あなたや会社に合うものをアウトプットさせたいのであれば、あなたや上司や会社の情報を与えましょう。たとえばこのアンケートの回答もいきなり質問項目をGPTに投げても一般論しか返ってきませんが、ざっと自分の思うことを書いた後に「僕=すがけんが思う回答は書きました。不備や理論が破綻しているところ、より良い方法などを回答案として提案してください」と投げています。
Q5.どのように対話型AI使い方を学んでいますか?
本当に何もわからないところから始めるならGPTの本を適当に読んでもいいと思いますが、GPTは簡単なのですぐにスタートしてもいいと思います。多少使えてるという人はXで @usutaku_channel さんや @hayakawagomi さん @kajikent さんなどフォローして日々見ていると最新情報や具体的な利用シーンはアップデートできます。
ただ、あまり情報摂取に時間をかけるよりは、とにかく日々実行して上手になることが重要です。 僕の場合は同じレベルの友人と定期的に「何ができたよ」とFBメッセで送り合う関係を構築していて、毎日具体的なレベルアップをするようにしています。
Q6.最後に対話型AIと上手に付き合うコツ、アドバイスをお願いします!
(1)AIは毎日のようにレベルアップしていきます。(2)エンジニアの世界ではコーディングが2ヵ月から2週間に減るなど劇的に削減されるなどしています。これはつまり、大掛かりにプロジェクトを計画すると古いものを長い期間使うことになるということです。
守破離を意識して、まずは新しいことをするのではなく、AIを活用して仕事を効率化しましょう。その削減した工数で毎日新しいものを採用したり試したりしてクオリティを上げましょう。そして最後に今までとは違うプロセスでマーケティングを実行しましょう。AIが味方だと思え、かつアジャイルに実行すれば可能になります。守破離の離のレベルに行ったら、最終的には日本企業は薄利多売モデルが多く、GDPも先進国の底辺になったので、ビジネスモデルを厚利少売に変革するためにAIを活用することをおすすめします。
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