予約や購入もAIが代行する「エージェント機能」とは
今回の発表で注目を集めたのが、AI Modeに搭載される「エージェント機能」です。同機能は、ユーザーの代わりに周辺のイベントやレストランを探して予約・購入まで行ってくれるもので、情報取得の域を超えて「実行」までを担うフェーズへと突入したことを意味します。

ただし、Google自身が予約システムやEC機能を持っているわけではなく、実際には他社サイトのUIをAIが操作して処理を進める形になります。ユーザーが自分でみなさんのサイトを訪れるのではなく、「GoogleのAIが訪れて操作する」という点が大きな変化ポイントです。
AI Modeが、検索流入やSEOに与える影響
では、AI Modeの登場は検索流入やSEOにどのような影響を与えるのでしょうか。私としては、大きく2つの変化があると考えています。
1.Google検索の中で使用できるため、対話型AIが普及し検索行動が大きく変化
最大の変化は、誰もが使い慣れたGoogle検索の中で対話型AIが利用可能になったことです。ChatGPTやPerplexityなどの対話型AIが注目されてはいるものの、多くのユーザーにとってはまだ「新しすぎる」「なんとなく信用できない」と感じる存在です。しかし今後は、長年なじんだ「ググる」という行動そのものがAI Mode化されていきます。
たとえば、Chromeの検索窓のデフォルトがAI Modeに切り替えられる可能性すら現実味を帯びてきました。
「“ググる”が進化した」
そんな感覚で、OSやアプリのアップデートのようにAI Modeを受け入れるユーザーが増えていくと考えられます。この変化により、「調べる」という行動は世代を問わず大きな転換点を迎えることになるでしょう。