楽天インサイトは2025年7月24日、LINEヤフーとトレジャーデータが構築した「LINEデータクリーンルーム for Client」に楽天インサイトの調査データを組み合わせた分析プロダクト「R-DCR Brand Lift Survey for LINE」の本格提供を開始した。

同プロダクトは、LINEヤフーの運用型広告配信プラットフォーム「LINE広告」を分析対象とし、広告接触者のプロファイル分析、キャンペーンや素材ごとのブランドリフト調査による広告効果測定を行う。さらに、クロスメディア分析や楽天グループが蓄積する購買データ・検索データを組み合わせた分析も可能となる。
企業は同プロダクトによって得られるターゲットのより深いプロファイルや新たなターゲット層を活用することで、LINE広告のターゲティング精度向上やプロモーション施策の内容検討が可能になる。
なお、同プロダクトは、4月から既存取引先を対象とした試験運用を実施していたもの。主なサービス内容は、ブランドリフト調査と広告接触者・反応者の属性分析で、利用できるデータはユーザーの許諾取得済みのものに限定される。今後はLINE公式アカウントのキャンペーンも分析対象に追加し、さらなる拡充を行う予定だという。
「LINEデータクリーンルーム for Client」は、LINE広告の接触ログデータやLINE公式アカウントの友だちデータと外部データを、プライバシーに配慮された環境下で統合・分析できる基盤だ。楽天インサイトは、これまでもプロファイル分析やブランドリフト調査に注力してきたが、個人情報保護法やプライバシー重視の観点から、この基盤と連携することでより顧客ニーズに応じたサービス提供を実現できると判断し、今回の連携に至った。
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