2025年7月29日、Ahrefsは生成AI時代の新たなマーケティング指標「LLMO(大規模言語モデル最適化)」の可視化が可能なツール「ブランドレーダー」をリリースした。
同ツールは、ChatGPT、Gemini、AI Overviews、Perplexity、Copilotといった5つの主要な生成AIプラットフォームにおけるブランドや製品の言及数を分析・比較できる点が特徴である。

ブランドレーダーは、これら5つのプラットフォームから収集したプロンプトデータに基づき、任意のブランドや製品の言及数を瞬時に把握可能とする。データ規模は、AI Overviewsが105,525,597プロンプト、ChatGPTが8,744,655プロンプト、Perplexityが12,909,688プロンプト、Geminiが3,724,864プロンプト、Copilotが11,746,525プロンプトとなっており、ChatGPT以下の4プラットフォームでは現在さらにデータ拡張を進めている。こうした大規模インデックスの活用により、ブランド認知度の変化や競合状況を定量的に捉えられる。
主な活用シーンとして、以下が挙げられる。
- 自社や競合の生成AI内での言及数の比較
- 製品カテゴリやブランド属性など複数の切り口での詳細分析
- 特定の競合のみが言及されるプロンプトの傾向分析や、両者同時言及時の文脈把握
これにより、従来のアンケート調査では測れなかった、AIプラットフォーム利用者によるブランド言及の実態が客観的かつ定量的に把握可能となる。また、LLMO施策の効果測定や新市場参入時の事前調査にも活用できる点が特徴だ。
【関連記事】
・博報堂、テレビCMにおける注視率を加味したリーチを広告主ごとに可視化する機能を「AaaS」に追加
・ミエルカSEO、Google AI Overviewsの出現率を可視化する新機能を追加
・フリークアウト、AIハッシュタグ解析により“界隈”を可視化する「alpaka」を開始
・The Trade Desk、広告パフォーマンスと健全性を可視化する新アプリケーションを発表
・Similarweb、ChatGPTなどのAIチャットボットからの流入を可視化する機能を提供