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「こんな代理店と仕事したい」を実現する組織へ リュウ シーチャウ氏×北川廣一氏が語る“できる”人財


ヘリコプタービューで視座を高く

──人財育成をしていく上で、組織やリーダーが心がけるべきことについても教えてください。

シーチャウ:フィードバックを気軽にできる文化を作ることですかね。フィードバックは「批判」ではなく、自分の成長のための「大切な贈りもの」。その人のことを大切に思っていなければ、わざわざフィードバックなんてしません。

 上司、部下関係なく、お互い優しく言い合える環境を作っておく必要があると思います。北川さんから「シーチャウ違うよ」と指摘を受けることもよくありますよね(笑)。

画像を説明するテキストなくても可

北川:そうですね。日本企業は半期や1年に1度の人事考課でまとめてフィードバックしがちですが、それでは遅すぎると思います。相手の成長を願うなら、日常業務の局面ごとに自然とフィードバックするものではないでしょうか。その想いこそが「人財育成」なのだと私は思います。

シーチャウ:また、意思決定の際は「ヘリコプタービュー」で見ることを意識しています。

──「ヘリコプタービュー」とはどんな意味でしょう。

シーチャウ:いわゆる「視座を高く持つ」ということですね。地上で1本の木だけを見ていると全体像を見失いますが、上空から見れば森全体の姿が見える。それと同じで、組織や事業の意思決定も高い視点から俯瞰しなければ偏った判断になりがちです。

 「ヘリコプタービュー」を体感した例として、参加したMBAプログラムでのワークショップが忘れられません。同じオーケストラを外から聴いた場合と、演奏者の隣に座って聴いた場合で比べるのです。

 バイオリン奏者の隣に座れば、バイオリンの音ばかりが聞こえました。自分に近い意見ばかり聞いていたら全体を見失い、誤った判断につながりかねないということを、身をもって実感できた瞬間でしたね。

──多角的な視点で物事を見るという意味では、AIも有効活用できそうですね。

シーチャウ:もちろん。私も日常的にAIを使って壁打ちしていますよ。インサイトを考える時も、AIと何十回も対話することで、自分一人では気づけなかった視点を得られます。最終的に決めるのは人間ですが、判断材料を増やす意味で非常に有効なツールだと捉えていますね。サニーサイドアップ全体としても、AI活用を強く推進しています。

「好き」のチカラで"たのしいさわぎ"を起こし続けたい

──最後に、今後サニーサイドアップが目指す展望についてお聞かせください。

北川:企業の数だけ、それぞれの価値観や専門性がある時代。1社1社に応えていくためにも、価値観や「好き」の多様性をより大切にしていくべきでしょう。当社の強みを伸ばしていくためにも、組織強化・人財育成に尽力していきたいです。

シーチャウ:ファン目線に立って、「自分たちが欲しいものを作っていく」会社でありたいですね。PR・マーケティングの支援はもちろん、商品開発など「川上」からの支援も積極的に強化していきたいと思います。

 クライアントの成長を一番に考えつつ、ファン目線も大切にして、世の中にもっと「たのしいさわぎ」を巻き起こしていきますので、これからもぜひご期待ください。

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この記事の著者

安光 あずみ(ヤスミツ アズミ)

Web広告代理店で7年間、営業や広告ディレクターを経験し、タイアップ広告の企画やLP・バナー制作等に携わる。2024年に独立し、フリーライターへ転身。企業へのインタビュー記事から、体験レポート、SEO記事まで幅広く執筆。「ぼっちのazumiさん」名義でもnoteなどで発信中。ひとり旅が趣味。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2025/10/27 09:20 https://markezine.jp/article/detail/49622

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