2025年8月25日、電通PRコンサルティング(以下、電通PRC)とミンカブ・ジ・インフォノイド(以下、ミンカブ)は、IR・広報活動の効果測定および戦略策定を支援するサービス「IRwith PR」の提供を開始した。

同サービスは、ミンカブが保有する「MINKABU(みんかぶ)」および「Kabutan(株探)」の企業ページのトラフィックデータを基盤とし、電通PRコンサルティングが報道量や株式の出来高を組み合わせて分析する。これにより、IR・広報活動が個人投資家の行動にどのような影響を与えたかを客観的指標で可視化し、比較分析したコンサルティングレポートを毎月提供する仕組みである。

比較分析は、同業他社や競合銘柄のデータも織り交ぜることで、業界内での自社の注目度やIR活動の相対評価が可能となる。また、月ごとの分析結果をもとに、翌月以降のIR施策や発信テーマの改善点などを提示し、企業のPDCAサイクルを支援する。
東京証券取引所が2025年7月からIR体制の整備を全上場企業に義務付ける方針を示したことや、新NISA制度導入による個人投資家層の拡大を背景に、企業のIR・広報活動の戦略的強化が求められている。本サービスは、施策ごとの効果や個人投資家の関心を具体的なデータとして把握したいというニーズに応え、継続的なモニタリングや競合比較を通じて効率的なIR活動を実現する。
「IRwith PR」は、企業ページのトラフィックデータや報道リーチポイント、株式出来高を時系列で追跡・分析し、IR施策が投資家の行動に与える影響を可視化する。レポートには、施策と報道、トラフィックデータ・出来高の相関グラフや競合比較、月次KPIサマリー、翌月提案などが盛り込まれる。料金は月額60万円(税別)からとなっている。
ミンカブは今後、「MINKABU」上でのリアルタイム発信やSNS機能による双方向コミュニケーションを可能にする「IRwith」のリリースも予定している。
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