クロス・マーケティンググループのグループ会社であるエクスクリエは、TikTok利用者の購買行動と情報収集に関するWebアンケート「SNSにおける購買行動~TikTok編~に関するアンケート(2025年)」の結果を発表した。
男性は検索やフォロー重視、女性はおすすめ中心に情報収集
まず、購買プロセスの各フェーズで利用するTikTokの機能について性別ごとに調べた。男性は購買プロセスの早い段階からブランドや商品を検索したり、気になるアカウントの過去投稿を遡るなど、能動的に情報収集を行う傾向があった。また、フォロー中や友人タブを積極的に利用する特徴も見られた。
一方、女性はおすすめタブを通じた情報収集が中心で、アルゴリズムを利用した受動的な方法で新商品や情報を幅広く得ていることがわかった。

女性はフォロー外のインフルエンサーも幅広く参考に
次に、参考にする発信者について調査。購買の全プロセスにおいて男女とも一般ユーザーからの情報が重要視されているが、女性は特にフォロー外のインフルエンサーの情報を幅広く参考にする傾向が強かった。男性はフォロー中のインフルエンサーや企業・ブランドの公式アカウント、友人・知人の意見も購入判断の参考としていた。


「いいね」と「セーブ」の使い分け、年代で興味関心も異なる
「いいね」と「セーブ」機能についても尋ねると、「いいね」機能は投稿の楽しさや発信者への応援を表現するために使われ、特に女性や10代はこの傾向が顕著だった。一方、「セーブ」機能は、後から見返す目的で使用された。
また、10代は「いいね」の数が多い投稿に関心を持ち、中年層はハウツーや商品レビューなど実用性の高い投稿に興味が寄せられた。

調査概要
調査期間:2025年8月21日
調査手法:クロス・マーケティング QiQUMOを利用したWeb調査
調査対象:全国15歳~69歳の男女1,200人(TikTokユーザー)
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