カタリナマーケティングジャパンは1月27日、同社が保有するリテールメディアネットワークのデータを活用し、「2024年における消費者の購買行動変化」を発表した。
値上げで平均単価は3.2pt増加
まず2024年の総購入金額を見ると、2023年と比較し1.6pt増加した。総購入金額増加の要因は平均購入単価の上昇で、2023年比で3.2pt増加する結果となった。
この上昇は値上げの影響が大きいものの、2022年と比較した2023年消費者購買行動変化レポートでの上昇率と比べると和らいでいることがわかる。一方、一人あたりの購入数量は前年比で1.5pt減少する結果となった。ただこちらも2023年消費者購買行動変化レポートと比較すると減少率は縮小した。
これらの結果から、値上げ傾向が続いていることで平均購入単価が増加しているものの、2024年は買い控えの動きが少し弱まったと考えられる。

46カテゴリー中43カテゴリーで購入人数が減少
次に、1回あたりの買い物での変化を見ると、購入数量は0.1個と2023年より0.7pt減少しているものの、1商品あたりの平均購入単価は、7.8円で、2023年より3.2pt上昇した。そのため、購入金額は62.9円となり、2023年より2.4pt増加する結果となった。
また、購買状況をカテゴリー別の購入人数で調査したところ、今回分析対象とした全46カテゴリーのうち43カテゴリーが2023年よりも減少する結果となった。

【調査概要】
対象ID:毎月1回以上買い物をしている状態が以下対象期間内で継続しているID
対象期間:2023年1月1日~2024年12月31日までの24ヵ月間
対象店舗:カタリナネットワークに24ヵ月継続して加入している店舗
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