広告に不慣れなユーザーでも成果を出せるように
もう1つの重要な成功要因は、広告に不慣れな作家でも使いやすい管理画面の設計だ。GMOペパボの小松氏は「ヘルプやガイドの充実、セミナー開催などによるフォローアップに力を入れています」と語る。
管理画面では「貢献度(注文金額÷費用)680%」のような視覚的な指標を表示し、成果を実感しやすくしている。加えて、状況に応じた運用アドバイスや今月の注目トレンド情報を提供する。
数値としても成果は出ており、minne広告は毎年・毎月設定している目標数値を基本的に達成、右肩上がりで成長している。加えて、毎月の出稿者数も着実に増加している状況だという。
Supershipの野本氏は「検索のプロフェッショナルとして、データに基づくロジック最適化を継続的に行っています。minne byGMOペパボ様と二人三脚で、1to1で伴走しながら改善を重ねてきた結果です」と、パートナーシップの重要性を強調した。
また、リテールメディア導入において、多くのEC事業者が懸念するのが「広告導入により既存の自然検索からの売上が減少し、結果的に手数料収入が減るのではないか」という点だ。この点について、GMOペパボの小松氏は明確に回答した。
「minne byGMOペパボでは、広告費用がGMVに純増として加算される結果となっています。多くの企業が広告導入により売上が減少することを懸念していますが、minne byGMOペパボでは広告が純粋にプラスの効果をもたらしていることが確認されています」
これは、前述の独自スコアリングによって、ユーザーが本当に求める商品が適切なタイミングで表示されるため、購買意欲を喚起する効果が高いことを示している。単なる売上の付け替えではなく、市場全体のパイが拡大している状態だ。
AI活用やオフサイト展開も minne byGMOペパボのこれから
最後に、今後minne byGMOペパボがリテールメディアとして「進化」していく上で目指していく姿について語られた。
1つは、マーケットを超えた認知拡大ツールとして、minne広告を機能させること。作家・ブランドの魅力的な作品をminne byGMOペパボ外にも広げていく方針である。このようなオフサイト広告の取り組みは、この半年間で検討を進めている。
同一の広告システムを導入している他のECサイトとの相互広告展開も可能であるため、たとえばminne byGMOペパボとファッション通販サイトが相互に広告を出稿するような連携により、新たな顧客層へのリーチが期待できる。
もう1つは、作家・ブランドの広告利用支援の強化である。個人から個人事業主に転換した作家が多く、広告に不慣れな層も存在するため、個別データに基づくアドバイスや支援を拡充していく予定であるという。
また、AIを活用した取り組みにも注目している。今後はAI技術を活用したアドバイザー機能により、作家の作品情報や販売実績を分析し、個人に特化したアドバイスを自然言語で提供する仕組みを構築する予定である。
広告に不慣れな作家・ブランドのことを考え、まずはアドバイス提供に留め、慣れてきた利用者向けに段階的に自動運用機能を導入する計画だ。
SupershipのEC事業者向けソリューション「S4シリーズ」
「S4シリーズ」は、サイト内検索ソリューション「S4」を中核とする、ECサイトの売上向上を支援するソリューション群です。豊富な辞書データによる「検索精度の高さ」を誇るサイト内検索エンジン「S4」、検索と連動した広告配信を実現する「S4Ads」などを提供しています。 ECサイトの収益化や新たなマネタイズ手法を模索しているご担当者様など、この記事を読んでご興味を持たれた方は、ぜひお気軽に公式サイトよりお問い合わせください。

