AIが「売上予測」と「デジタルサイネージ連携」まで提供。データを“使える”状態に
これまで、購買データを蓄積・分析してダッシュボード化しても、それを基に売上を予測し、店舗に合わせたデジタルサイネージ活用などの施策を考案するのはマーケターの仕事だった。そんな中、ソニーマーケティングのソリューションは、データの分析・予測からデジタルサイネージ連携までサポートし、データ活用の実践につなげるのが特徴だ。
長澤氏は、ジューススタンドを展開する青木フルーツの事例を用いて、その仕組みを紹介した。
青木フルーツではレジ上にAITRIOSを設置し、店舗前を通過する人の年齢や性別、滞留時間など、細かなデータを蓄積。ソニーのAI予測分析プラットフォームには、外部のPOSデータが連携可能だ。POSデータやAITRIOSで収集したデータを組み合わせて分析し、来客数や売れ筋商品の分析を行う。AI予測分析では、「雨が降ると顧客数がこれくらい減少する」「来週はこの属性の顧客が増加する」といった予測を表示。さらに、その結果に応じたデジタルサイネージ連携までAIが提供する。
「予測データを仕入れやキャンペーンスタッフの配置計画に活用できます。さらに、予測された分析結果をサイネージのディスプレイに連携させることで、時間帯ごとのお客様に合わせた最適なコンテンツを出すことも可能です」(長澤氏)
特に、デジタルサイネージの施策は、「実際の購買につながっているのか把握しづらく、効果を得にくいことが課題」と長澤氏は指摘する。曜日や時間によって、客層に合わせたコンテンツを出し分けることで、効果的なサイネージ活用を実現できる。
単なるデータ分析に留まらず、施策までAIがサポートすることでデータ活用の実践につなげるのがソニーマーケティングのソリューションの強みである。

