[外部SEO対策] 被リンクの評価 (by 株式会社QOOP)
アルゴリズム変更時に、アルゴリズムのどこが変更されたかを速報として報告するために、10個の検索キーワードのデータを用い、以下の項目について順位との相関分析を行った。また、8月5日にアルゴリズムが変更されたようなので、変更後のデータも比較してみた。
調査対象キーワード
美容整形、求人、不動産、保険、キャッシング、老人ホーム、ダイエット、レーシック、中古車、賃貸
分析データ項目
2008年7月26日および8月8日 10キーワードのYahoo!上位50件につき、以下の項目を作成した。
- link : 「link:~」の件数
- linkdomain : 「linkdomain:~」の件数
- site : 「site:~」の件数
- link表示数 : 「link:~」の検索結果として表示される件数
- linkユニークドメイン : link表示数の重複ドメインを除いた数
- 関連リンク : 「link:~+対象キーワード」の検索結果として表示される件数
- 関連リンク_ユニークドメイン : 関連リンクの重複ドメインを除いた数
- linkユニークIP : link表示数の重複IPを除いた数
- 関連リンク_ユニークIP : 関連リンクの重複IPを除いた数
- linkユニークNS : link表示数の重複ネームサーバを除いた数
相関分析データ

上の表は各項目の順位との相関分析の結果である。相関係数を次ページのグラフに示した。
相関係数は-1から1の間をとり、1に近いほど正の相関、-1に近いほど負の相関が強い。この場合、順位との相関であり、通常は「各項目の値が高いほど順位の数字が小さい(順位が高い)」というように、負の相関がある。
有意確率が低いほど相関がある可能性が高いと言えるが、ここで7月26日と8月8日のデータを比較してみると、linkの有意確率が28.86%から1.12%になっており、有意確率が5%有意となったため、link:~は順位に影響していることが分かる。
全体の概要(1)

linkdomainおよびsiteに関しては、ほとんど順位に関係しないと言える。linkに関しては、7月26日と比較して影響度が高くなっている。
全体の概要(2)

上のグラフは前ページグラフの中で、関係が強い項目について拡大したものである。
7月26日と8月8日を比較すると、
- 関連リンク、関連リンク_ユニークドメイン、関連リンク_ユニークIPの、「関連リンク」が順位との関連が非常に強まった。
- linkユニークIP、関連リンク_linkユニークIPの、「IP分散」が最も大きな影響を与えている。
- linkユニークNSの影響が強く、ネームサーバの分散も重要度が高まっている。
今回のアルゴリズム変更は、IP分散の影響は引き続き高いもののNS分散の影響が高まっている事が特徴的である。それに加え、関連コンテンツからのリンクの影響度が増している。
つまり、IP、NSが分散されたドメインからの関連リンクが重要となっている。
(分析:株式会社QOOP 岡崎)
今回、2008年8月5日のYahoo!アルゴリズム更新の調査において、次のような特徴が検出された。
- メタタグ、見出しタグの要素は、評価が曖昧のまま。
- ページの更新頻度は、評価されなくなった可能性が高い。
- Yahoo!カテゴリ登録がより重要に。
- 被リンクは、数ではなく質の傾向が強まる。
- IPアドレス、NS(ネームサーバ)が分散されたドメインで、かつテーマが関連するページからのリンクが最も評価される。
この記事は、(株)スプール社の「SEO対策リサーチ」よりの転載記事です。