2009年はここに注目!
2009年最後のテーマは「2009年はここに注目!」です。せっかくの年末ということで、MarkeZine的、2009年のホットトピックスを2つ挙げていきたいと思います。
インターネット×データベース×マーケティング
データベースを活用して、ビジネス/マーケティングに活かすという考え方は、昔からあると思いますが、2009年はマーケティングへの活用が、本格的に進んでいくのではないでしょうか。
釈迦に説法だとは思いますが、データベースを導入し、売上データや顧客データを蓄積することは当たり前の時代となりました。一方、インターネットからの集客による新たなデータである「ログデータ」も社内には蓄積され続けています。2009年は、経済環境の悪化により、マーケティング予算が削られる可能性が高く、いかに効率よくマーケティング施策を行なうべきかを真剣に考えるタイミングなのでは、と感じています。
インターネット上から収集できるデータ+既存のデータをマーケティング活動を組み合わせ、分析し、実行することが、がマーケティングROI向上への近道となるのではないでしょうか。
そして、いち早く、データベースの活用を進め、結果を出している会社さんがいることも確かです。先日取材にうかがった、HMVさんは、音楽業界マーケットの縮小に早くから危機感を抱き、既存データとログデータを活用し、さまざまな施策を試みています(参考記事)。
一方で、必要なのはわかっているが、どうすればできるようになるのか、という問題があることも確かです。HMVさんの場合は、CRM担当の方とシステム担当の方が、タッグを組み、まずは結果を出すことで、社内への理解も図っていった、というお話をうかがいました。このようなケースは稀だとは思いますが、社内にいる「マーケティングのプロ」と「情報システムのプロ」がお互いに理解しあうことが、はじめの一歩として重要なのではないでしょうか。
ネットメディア×ブランディング
先日のニュースでも掲載しましたが、海外で、大成功を収めている女性向けサイト「Glam」が日本でのサービスをスタートしました。これからどのような動きを見せていくのかが、注目ですがこの記者発表会の際に印象だった言葉が「ブランドを扱う広告主は、ブランディングメディアを探している」という言葉でした。
前述までで書いたことと、相反するようですが、広告/マーケティングを行なう目的として「ブランディングを高める」というニーズがなくなることはないと思います。(ある意味、費用対効果がもっとも見えにくい部分ですね)いままでは、TV/新聞/雑誌…などが、認知メディアとして、その役割を担ってきたのだと思いますが、その役割をネットメディアが担うことができるのであれば、大きなマーケットになるのではないでしょうか。また、もし、ネットメディアがその役割を担えなかった場合は、そのニーズはどこで満たされるのか、という点も気になるところです。
さて、2008年の7月からはじまったこのコラムですが、無事?に年内は続けることができました。勝手に当番制にしている、MarkeZineですが、2009年も広告/マーケティング/インターネット…にフォーカスし、みなさまの役に立つ情報を発信していきたいと思っておりますので、来年もお付き合いのほど、よろしくお願いいたします!