A/Bテストの手順(1)
1.仮説を立てる
通販コスメ企業のA社はアンチエイジングに強みのある商品展開を行っている。新規顧客向けにはA社の商品を格安で体験できる「お試しセット」を販売しているが、申込数の増加を目標にこの商品紹介ページのリニューアルを考えていた。
大小さまざまな改善方法が議論されたが、その中でも最も大きな溝を持つ2つの仮説から検証することになった。
- 年齢にとらわれないメッセージングで、広く・浅く顧客を獲得する。
- A社の強みである「アンチエイジング」というキーワードを中心にして、狭く・深く顧客を獲得する。
効果的な仮説立てができるかどうかがチューニングの効果を高める最大のポイントだ。前回のコラムで仮説立てに役立つヒントを説明しているのでそちらもぜひご参考いただきたい。
2.対象ページを制作する
それぞれの仮説に振り切った情報作成・コピーライティングを行い、2つの異なるページを作成する。仮説の効果を明確に検証できるよう、できる限り各仮説に振り切った内容の制作を心がけて組み立てていく。できあがったらサーバにアップロードしておく。
3.ウェブオプティマイザーに登録する
いよいよウェブオプティマイザーの登場だ。Googleアカウントを持っていれば、こちらのページからログインするだけですぐに利用できる。
新規テストの作成に進みテストのタイプを選択する。A/Bテストを選択すると、続いてテストのすすめ方についての簡単な案内が表示される。チェックボックスにチェックを入れ、次に進もう。
テストの設定ページではテストの名前、各ページのURLを入力する。テストの名前は分かりやすい名前であれば何でもよいだろう。テストページのURLは先ほどアップしたページのものをそれぞれ入力する。もう1つ、コンバージョンページのURLを入力する必要がある。これはテストの内容によってまちまちだが、今回は「お試しセット」の購入完了画面の到達をもってコンバージョンとするので、完了画面のURLを入力しておく。完了画面のURLが動的で指定することが難しい場合は任意のURLを入力しても問題ない。
次に進むと、各ページに設置するJavascirptコードのインストール方法を尋ねられる。今回は自身でJavasciptをインストールする方を選択する。
すると各テストページと、コンバージョンページに埋め込むJavascriptが発行される。先ほどアップしたテストページに設置して再度アップする。同様にコンバージョンページにも設置しておこう。終わったら「ページを検証」ボタンを押して、コードがきちんと設置されているかどうかを確認する。最後に設定全体の確認とプレビューを行い、問題が無ければテストを開始できる。