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MarkeZine Day 2025 Retail

自分でできるWebサイトチューニング

費用をかけずにウェブページを最適化
Googleウェブサイトオプティマイザー活用術


A/Bテストの手順(1)

1.仮説を立てる

 通販コスメ企業のA社はアンチエイジングに強みのある商品展開を行っている。新規顧客向けにはA社の商品を格安で体験できる「お試しセット」を販売しているが、申込数の増加を目標にこの商品紹介ページのリニューアルを考えていた。

 大小さまざまな改善方法が議論されたが、その中でも最も大きな溝を持つ2つの仮説から検証することになった。

  • 年齢にとらわれないメッセージングで、広く・浅く顧客を獲得する。
  • A社の強みである「アンチエイジング」というキーワードを中心にして、狭く・深く顧客を獲得する。

 効果的な仮説立てができるかどうかがチューニングの効果を高める最大のポイントだ。前回のコラムで仮説立てに役立つヒントを説明しているのでそちらもぜひご参考いただきたい。

2.対象ページを制作する

 それぞれの仮説に振り切った情報作成・コピーライティングを行い、2つの異なるページを作成する。仮説の効果を明確に検証できるよう、できる限り各仮説に振り切った内容の制作を心がけて組み立てていく。できあがったらサーバにアップロードしておく。

3.ウェブオプティマイザーに登録する

 いよいよウェブオプティマイザーの登場だ。Googleアカウントを持っていれば、こちらのページからログインするだけですぐに利用できる。

ウェブサイトオプティマイザー ログイン画面
ウェブサイトオプティマイザー ログイン画面

 新規テストの作成に進みテストのタイプを選択する。A/Bテストを選択すると、続いてテストのすすめ方についての簡単な案内が表示される。チェックボックスにチェックを入れ、次に進もう。

テストタイプの選択画面。今回はA/Bテストを選択しよう
テストタイプの選択画面。今回はA/Bテストを選択しよう
すすめ方の案内ページ
すすめ方の案内ページ

 テストの設定ページではテストの名前、各ページのURLを入力する。テストの名前は分かりやすい名前であれば何でもよいだろう。テストページのURLは先ほどアップしたページのものをそれぞれ入力する。もう1つ、コンバージョンページのURLを入力する必要がある。これはテストの内容によってまちまちだが、今回は「お試しセット」の購入完了画面の到達をもってコンバージョンとするので、完了画面のURLを入力しておく。完了画面のURLが動的で指定することが難しい場合は任意のURLを入力しても問題ない。

テストの設定ページ。入力したURLが実際に存在しないと次のステップに進めないので要注意
テストの設定ページ。入力したURLが実際に存在しないと次のステップに進めないので要注意

 次に進むと、各ページに設置するJavascirptコードのインストール方法を尋ねられる。今回は自身でJavasciptをインストールする方を選択する。

インストール方法の選択画面
インストール方法の選択画面

 すると各テストページと、コンバージョンページに埋め込むJavascriptが発行される。先ほどアップしたテストページに設置して再度アップする。同様にコンバージョンページにも設置しておこう。終わったら「ページを検証」ボタンを押して、コードがきちんと設置されているかどうかを確認する。最後に設定全体の確認とプレビューを行い、問題が無ければテストを開始できる。

Javascirpt発行画面の一部。検証機能があるから、設置ミスがなく安心だ
Javascirpt発行画面の一部。検証機能があるから、設置ミスがなく安心だ

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A/Bテストの手順(2)

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この記事の著者

尼口 友厚(アマグチ トモアツ)

株式会社ネットコンシェルジェ 代表取締役社長

国内第一線のウェブコンサルティング会社(株)キノトロープで大手通販コスメ会社(現在は上場)のeコマース支援を行う。その後同社の支援を得てeコマース専門のプロデュース会社(株)ネットコンシェルジェを設立。2003年の設立以来、年商数百億円を超える超大手サイトか...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/03/03 14:58 https://markezine.jp/article/detail/6673

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