アップルと宗教への思いは同じ?
マーケティングとは何か? と問われたときにあなたはどう答えるだろうか?
「ユーザーの情報や行動を元に最適な商品を推奨する」というのが模範的な回答かもしれない。だが、それだけではあまりにも当たり前だし何よりつまらない。
登壇したリンストローム氏は「ニューロマーケティング」を提唱する人物だ。「ニューロマーケティング」とは、消費者の脳の反応を計測し、消費者心理や行動の仕組みを解明して、マーケティングへ活かそうという試みだ。このセッションでは、彼がそこから得た数々の「発見」が紹介された。
まず紹介されたのは「宗教とブランドに相関があるのか」というテーマの実験についてだ。
同氏は、マイクロソフト、アップルコンピュータ、HP、マクドナルドといったブランドを想起する時と、自身の信仰について思い浮かべる時に、脳波の相関性があるかを調査。その結果、アップルと宗教は関連性があり、マイクロソフトと宗教は関係ないことが示し、強いブランド信仰は宗教への信仰と相関性があると、強調した。