10~20代の女性から絶大な支持を得るSHIBUYA109公式通販サイトのメールマーケティング戦略を探る
言わずと知れた渋谷のランドマーク「SHIBUYA109」から発信されるファッションは、10代から20代の女性を中心に圧倒的な支持を得ている。今や修学旅行のコースに盛り込まれたり、海外からセレブが訪れたりと、日本国内だけでなく世界的な知名度を誇るようになった。
このモンスターファッションビルは、今Web上でもその存在感を増してきている。
今回は、SHIBUYA109の公式通販サイト「SHIBUYA109 NET SHOP」企画・運営を行う東急モールズデベロップメント(TMD) 109ネット部の丸山氏に、サイトの状況や、高い成果を挙げているというメルマガ配信における工夫、そして、メール配信サービスとして利用している「MailPublisher」の使用感についてお話を伺った。
SHIBUYA109の知名度が上がるにつれ、全国各地からSHIBUYA109の商品が欲しいという声が届くように。それを受けて2004年10月から公式通販サイト「SHIBUYA109 NET SHOP」を立ち上げ、2007年11月には109MEN’S公式通販サイト「109MEN'S NET SHOP」もオープン。それぞれPC・モバイル両方で展開している。
丸山氏が所属する109ネット部は、両サイトのテナント営業や販促宣伝、物流、顧客対応などの運営全般を行っている。当然、メールマガジンの企画から配信といった販促プロモーションも同部で行っている。
PCよりモバイル! サイト運営で見えてきたリアル店舗との違い
SHIBUYA109 NET SHOPはオープン以来、順調に売上げを伸ばし毎年プラスで推移。最近では、この不況下にもかかわらず前年比150%という驚異的な成長率を叩きだしている。当初の見込みどおりユーザーは全国に広がっており、サイト会員の70%以上が首都圏以外のユーザーで構成され、顕在化していたニーズを確実に拾い上げたことが成功要因の1つといえる。
10代~20代というモバイルをWebのインターフェースとして使う若者がメインユーザーのため、PCよりもモバイルサイトの売上げが堅調だという。当然ながらサイトへのアクセス、会員数もモバイルの方が多い。店舗数は、現在約70店舗。SHIBUYA109の人気ブランドのほとんどがWeb上で買えるようになっている。
また、サイトを運営していくうちに、リアル店舗のメインユーザーである10代後半~20代前半の女性だけではなく、SHIBUYA109と共に育ってきた20代後半以上の利用も多いということがわかってきたという。
「学生の頃のように頻繁にマルキューに行けなくなったからサイトで買っている、といったケースも多いようです。そういった意味では、実際に店舗に足を運んでくださるお客様よりも、Webの方が若干年齢層は広がるのかもしれません。一方で、リアル店舗のお客様は来店前にモバイルでチェックしてお店に来て買ったり、お店では買わなかったものの、後で欲しくなってモバイルで買ったりと、良い相乗効果が生まれているようです」