今回の調査は、外部のインターネット・調査パネルを使って、30歳以上の開業医・病院勤務医、計300人を対象に行われた。
1つの投書が、多くの患者に対する治療を変えるかについては、医師の72%が、1人の患者の声(投書形式)であっても要望を受けとめ、他の多くの患者への治療(処方時の確認内容)に反映するとしている。男女別では、女性医師の方が「患者の声」にやや敏感に反応。科目別では、「精神科系」と「小児/皮膚系」が患者の声により敏感で、「外科系」と「眼/耳鼻咽喉系」は、やや影響を受けにくい結果となった。
また、「治療内容に関する患者さんの本音」を「ぜひ聞きたい」とする医師は50%に達しており、全体では9割を超える医師が「聞きたい」と考えている。すでに診療の現場では患者は要望を出し始めており、医師の55%が「患者が治療内容について、医師に具体的な要望をすること」が3年前にくらべて「増えた」と答えており、「減った」と感じる医師はほとんどいない。
また、患者からの「治療内容に関する要望」は、「TVや新聞」や「インターネット」に最も影響を受けている、と医師は考えており、影響力の1位は「TVや新聞」、2位は「インターネット」、3位は「他の患者」となっている。
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