シミュレーションの結果ページはどうすればユーザーにとって使いやすいものになるか?
結果ページでのユーザー行動は、すぐに申込・契約へ進むのではなく、他社の結果と比較して検討するために一旦サイトを離れるケースが多く見られます。
その場合、ユーザーは「後から見るために、とりあえずこの情報を手元に置いておきたい」というニーズを持っているため、結果ページでそうしたニーズに応える手段を提供することが、申込・契約へつながる重要なポイントとなります。
その手段として、今回は1.印刷、 2.お気に入り/ブックマーク、 3.メール送信、の3つについて考えてみます。
1.印刷
じっくりと情報を見たいときや、複数の情報を並べて比較したいときなど「紙に印刷したい」というニーズは根強くあります。そのため、印刷用レイアウトを用意することは今や必須といえます。
その上でさらにユーザーのアクションにつなげるための一工夫ができます。例えば、ウェブ以外のチャネルがある場合、印刷したページにコールセンターの電話番号や携帯サイトのQRコードなどを合わせて表示する等です。
2.お気に入り/ブックマーク
「お気に入りに登録し、後から見る」というのも、よくある行動です。ただ、シミュレーションでユーザーの入力した条件から動的に結果を生成している場合やFlashを利用している場合などは、お気に入りから再訪しても同じ情報が見られないことが多く、せっかく再訪したユーザーが離脱してしまいます。
条件を全てURLに埋め込む等の対応によって「お気に入り」からも同じ情報が見られるようにすることも可能ですが、システム的な制約によりそうした対応が難しい場合、次の3.のように「メールで送る」というアクションを訴求するのも有効です。
3.メールで送る
「後から見るために、手元に置いておきたい」というユーザーに対しては、シミュレーション結果をメールで送ることも有効です。例えば、シミュレーション結果画面に「この結果をメールで送る」というボタンを置きます。
そうすると、ユーザーは「手元に届くのは便利」という具体的なメリットを感じて興味を持ち、メールアドレスを入力することにも抵抗を感じにくいと考えられます(メールで受け取るのにメールアドレスを入力しなければいけないのは当然、と感じるため)。
この場合、ユーザーにもメリットを提供しつつ、企業側もユーザーのメールアドレスを取得することで継続的にコンタクトを取れるため、「一石二鳥」になります。
シミュレーションや見積りを利用したユーザーを最終的な申込・契約へつなげるために、「この情報を後から見たい」というユーザーニーズにきちんと応えるとともに、上記のように継続的なコンタクトにつなげる工夫を検討してみてはいかがでしょうか。