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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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本気で活用したい人へ!ゼロからわかるアクセス解析導入・運用完全ガイド

有料アクセス解析ツールを使うと、ぶっちゃけいくらかかりますか?

社内人件費

要件定義(マーケティング部門)

 サイトのマーケティング担当者が、計測で見たい数字や解決したり課題をまとめたり、IT部門にサイトの仕様を確認したり、導入前にツールの仕様を理解したり勉強したりするのにかかる工数。

 1人月/サイト=120万円/サイト

 初年度:3,600万円 次年度:600万円

実装+テスト(IT部門)

 サイトの構造や計測条件によって大きく変わってくる項目です。タグを入れてテストするだけならそれほど工数がかからないかもしれませんが、URL構造を変えたり、変数を取得するためにサイト側のアプリに手を入れたりとなると、テストも含めここに書いた工数より大きく増える可能性があります。

 0.5人月/サイト=60万円/サイト

 初年度:1,800万円 次年度:300万円

社内運用コスト

 導入後にベンダーとのやりとりをしたり、社内広報したり、教育プログラム考えたり、ID管理したりなど、アクセス解析サービス全体の社内運用および管理工数です。前述の通り、データを活用する人の人件費は含んでおりません。

 1人月=120万円/月

 初年度:1,440万円 次年度:1,440万円

社内人件費合計

 初年度:6,840万円 次年度:2,340万円

ツール利用料金

初期費用

 1サイトあたり導入時にかかるコスト。サーバの準備とかそういった類です。厳密にはPVに応じて変わる可能性もありますが、いったん一律で。

 20万円/サイト

 初年度:600万円 次年度:100万円

基本使用料(PVベース)

 いわゆるPVあたりにかかるコストです。通常ツールを選ぶときに、まずは気にする費用ですね。PVあたりの単価が重要になってきます。規模が大きければ大きいほど、PV単価は安くなる傾向にあります。

 5,000万PV/月=250万円/月

 初年度:3,000万円 次年度:3,900万円

オプション利用料金

 データの保存期間延長、特定の機能や周辺サービスの利用など、ベンダーによってはさまざまなオプションがあったりします。内容に応じて大きく変わりますが、いったんこれくらいでおいてみました。

 5,000万PV/月あたり50万円/月

 初年度:600万円 次年度:780万円

ツール利用料金合計

 初年度:4,200万円 次年度:4,780万円

総合計

 初年度:1.38億円 次年度:0.87億円

シュミレーション図(クリックすると拡大)
シュミレーション図(クリックすると拡大)

 シミュレーションですので、さまざまな条件でコストは大きく変わってきます。選択するツールと料金体系はもちろん、サイト規模、人件費、要件の複雑さなど、会社・サイトによってまちまちです。


 ここでは、金額の妥当性より、ツール代以外にも様々なコストがかかるという事をご理解いただければと思います。決裁承認近くになって「この項目もれていた」あるいは「この項目の検討を忘れていた」という事は多々あるのですが、それを少しでも防ぎ、精度高い決済額を提出するためにも有効です。

 ちなみに、この段階ではコストだけを算出しています。「ツール導入によるコスト削減・売上増加」あるいは「既存工数の削減」といった導入効果は算出していません。また実際に算出する事も非常に難しいでしょう。

 今回はここまでです。次回は改めて選定プロセスの話に戻します。ベンダーへのヒアリングが終わって、いよいよ無料トライアルをする時期がやってきました。この「無料トライアルで見るべきポイント」を次回でお話いたします。記事公開日は7/28(火) 11:00からとなりますのでチェックしてください!

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この記事の著者

小川 卓(オガワ タク)

ウェブアナリストとして、マイクロソフト、ウェブマネー、リクルート、サイバーエージェント、アマゾンジャパンで勤務。2015年にフリーランスとなり、UNCOVER TRUTHのCAO(Chief Analytics Officer)に就任。フリーランスでは、コンサルティング、勉強会、執筆などで活躍している。主な著書は『...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2009/07/21 11:00 https://markezine.jp/article/detail/7435

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