1日のメディア接触総時間が、微減傾向から転換
博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所は、生活者のメディア接触の現状を分析する「メディア定点調査2009」を行った。調査は、東京都、大阪府、高知県に在住の15~69歳の男女を対象に2月に行われ、有効回答1919件を回収した。
東京地区の調査結果によると、生活者のマス4媒体とインターネット2媒体(PC、携帯)を合わせた1日のメディア接触総時間は、週平均で約5時間40 分。ここ数年微減傾向にあったものの、2009年は昨年に比べ全体で若干増加している。
パソコンでのネット利用、「調べるツール」から「楽しむツール」へ
そのうち、パソコンからのインターネットへの利用時間は、昨年ピークを超えたと見られていたが、今年は再び増加。同調査ではその要因として、動画視聴サービスの浸透により、「情報を調べるツール」から「コンテンツを楽しむツール」へ価値転換が生じている可能性を指摘。特に20代男性では、テレビ視聴時間を上回るなど、完全にテレビに続く第2のメディアとして定着しつつあるとしている。
また、地上デジタル放送の利用経験率は、2009年に50%を超え、ワンセグ放送の利用も4割に達している。位置情報サービス(GPS)は、10代女性で昨年の36.7%から55.9%と半数を超えるなど、各種の携帯サービスが積極的に利用される傾向にあることがわかった。
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