構造を理解してから表現する
さて、コンセプトを決めてから、次に行ったのはこのコンテンツの表現構造の検討です。
第1回で定義した、コンセプトの元にブラザー工業の持つ強みとターゲットユーザーの性質、ワークスタイルを再確認します。そして、ブラザー工業とターゲットユーザーが築く関係性を上の図では表しています。
このように表現構造を理解した上で「スマートスタイル with Brother」というコンテンツの中身が決まっていくのです。
そして、次に、表現方法について検討しました。「At your side」というブランド・エッセンスを考察し、それぞれについてふさわしい表現、ふさわしくない表現を洗い出しています。過度にスタイリッシュな表現ではなく、等身大で身近だけど、ちょっと憧れるという部分がポイントとなっています。
ここまで、もともとブラザー工業が持っている「ブランド」をWebサイトにどう落とし込んでいくのかを解説してきました。“ブランド”という表層的な言葉に惑わされず、“その企業が持つコアのアイデンティティは何か?”という部分をしっかりと共有し、進めていくことが大切です。