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ビジネスマンのための必読オンラインマーケティング塾

第3回 サステナビリティ(持続可能性)をマネジメントする

動的なセグメンテーションとターゲティング

 SEOに見られるなだらかな減少というマーケティング効果の推移は、リスティング広告を使った場合でも、従来のメディアを使った場合でも見られないものです。先にも書いたとおり、それらはお金を払っている期間しか効果が見込めないからです。

 一方でSEOによるマーケティング効果が変化するのは、あくまでユーザーニーズの変化や競合するサイトの取り組みによるものであり、コストに縛られた従来型のマーケティングとは大きく異なります。コストで縛られた従来型のメディアを使ったマーケティング・コミュニケーションを考えるのであれば、期間内でのターゲットのニーズ変化などは考慮に入れる必要はないと思いますが、その効果がコストに縛られることなく、ユーザーニーズと競合との関係によって変化するWebマーケティングの場合、セグメンテーションやターゲティングを考える場合にも、あらかじめ変化を盛り込んでおく必要があります。

 従来的なセグメンテーション~ターゲティングはどちらかといえば、静的なスナップショットとしてユーザーの傾向をとらえるものだったと思います。しかし、常設型のWebサイトを中心にマーケティングを考える場合、ユーザーニーズや競合関係、社会環境は常に変化するものとして、その動きを常にとらえた動的なセグメンテーション~ターゲティングを行う必要があります。

 具体的には、アクセスログ解析によるサイト内でのユーザー行動の把握、検索キーワード調査、RSS購読者数調査、はてなブックマークなどでの被ブックマーク数などを定期的に測定~分析することで変化を把握し、同じく定期的に行うマーケティング会議の場で課題の共有と改善策の検討を行うことが必要となってきます。つまり、単発でマーケティング施策を実施するのではなく、下図のようにPDCAによる計画~実施~測定~改善のプロセスをマネジメントすることがより重要になってくるわけです。

PDCAによる継続的改善を目指すWeb運用

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この記事の著者

棚橋 弘季(タナハシ ヒロキ)

芝浦工業大学工学部(建築学専攻)卒。マーケティング・リサーチ、Web開発等の仕事を経て2003年より株式会社ミツエーリンクスに。現在はWebを使ったマーケティングに関する企画や自社サービスの開発に従事。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/08/07 00:00 https://markezine.jp/article/detail/77

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