プロセス・マネジメントの重要性
これまでの日本企業のマーケティングに対する取り組みは、コミュニケーションやリサーチの部分を中心に外部の企業に丸投げする傾向が少なからずあったと思います。しかし、サステナビリティをキーワードにマーケティングを捉えた場合、企業は社会の一部、マーケティングは企業活動の一部、ブログなどを利用した日々のコミュニケーションはマーケティングの一部として、統合的な視点でとらえる必要があります。当然、そうなると外部への丸投げではマネジメントは困難です。
外部リソースのサポートを得ながらも自社内できちんとマーケティングPDCAをまわせるプロセス・マネジメントの手法を社内に浸透させることが、マーケティングの基盤として何より重視されるようになってくるのではないかと思います。そうした基盤が企業に芽生えてはじめて、前回、前々回に書いたような個々の従業員による情報発信やWebの体感ということが生きてくるのでしょう。
いまだにマーケティングといえば湯水のようにお金を使う華やかな世界であるようなイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。しかし、持続可能性が課題となる現在の企業のマーケティングはそうしたイメージとはかけ離れたものになるのは間違いないのではないでしょうか。