調査結果概要
モバイルのFlashサイトはHTMLサイトと比較するとデザイン性、操作性の幅が大きく広がりますが、その反面、ユーザーにとって馴染み深いHTMLのサイトとは異なる動作、操作性の提供は使いやすさを意識しないと使い勝手の悪いFlashサイトになりかねません。そこで今回の調査では、実際にデモサイトを携帯電話で見てもらい、モバイルのFlashサイトにおける「使いやすさ」を中心に調査を行いました。
調査結果によると、フォーカスが当たるだけで自動的に動作する操作方法よりも、ユーザー自身が操作できるFlashサイトの方が好感度は高い結果となりました。サイトのレイアウトでは、「縦や横に移動する方法」より「縦にだけ移動する方法」が好まれることが分かりました。
また、フォーカスアニメーションの違いではサイトの印象は大きく変わらないものの、シンプルなフォーカスアニメーションの方が、見やすく、負担を感じにくいことも分かりました。
以上から、モバイルのFlashサイトにおいて、ユーザーに使いやすいFlashサイトを提供するには、サイトのコンセプトに合わせたサイトの操作方法、レイアウト、フォーカスアニメーションなどを考慮する必要があると言えます。
調査結果のトピック
- ユーザー自身が操作できるFlashサイトに好感
- ユーザーの6割以上が縦移動のみのサイトを支持
- フォーカスアニメーションもシンプルな方が「見やすい」、「負担を感じない」、「無駄な動きが少ない」などで有利
調査概要
- 調査方法:インターネットリサーチ
- 調査地域:全国
- 調査対象:15~49歳の男女 調査会社が保有する調査パネル
※週1回以上モバイルサイトを閲覧し、第3世代携帯端末を保有している人
※Flashの再生が可能な端末を保有している人 - 有効回答数:416サンプル
- 調査日時:2009年8月19日~8月20日
- 割付条件:「平成21年2月総務省全国男女別推計人口」の性年代別比率に基づき割付を行った