IMJモバイルは9月に、「ECサイトに関する利用実態調査」を実施し、全国の15~49歳の男女から314 件の有効回答を得た。ECサイトを利用して、1度の買い物で購入したことのある「最高金額」と、1度の買い物で購入してもよいと思う「許容金額」をたずねたところ、PCサイトでは最高金額と許容金額ともにボリュームゾーンは「1万円から3万円未満」で、10万円以上の購入経験を持つ人は20%を超えている。
一方、モバイルサイトでは、最高金額と許容金額ともに、1000円から1万円未満で約50%を締めており、10万円以上の高額ショッピングの経験者は1%にとどまっている。PCサイ トでは結果的に許容金額よりも高い買い物をしている人が多いが、モバイルサイトでは許容金額の方が高い人が多くなっている。利用者を高額ショッピングに踏み切らせる要因とは何だろうか?
ECサイトの利用者には「商品の細部まで画像で見たい」「複数の商品を見比べたい」という高い要望がある。こうした要望を持つ人は9割前後に達しており、この点はPCサイトが有利とも言える。また、ECサイトのメルマガを読んでいる人の割合が、PCサイトでは7割なのに対して、モバイルサイトでは5割にとどまっている点も気にかかる。今後モバイルECサイトがさらに成長するには、このあたりを改善していく必要がありそうだ。
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