行動ターゲティング広告が注目されるわけ
元々、ネットの検索連動型広告などは、それまでのマス広告と比較して予算低めで効果が出せることを謳い文句に広まってきた面があるのだが、さらに、費用対効果をあげたい、媒体価値を高めたい、最適なメディアプランを提案したい、という要求が出てきている。そんな中、ネット広告の新たな中心になっていきそうなのが行動ターゲティング広告だ。
・2008年の行動ターゲティング市場は120億円と推定、市場拡大が加速
マイクロアド社によれば、「景気後退によりターゲットを絞り込む行動ターゲティング広告への需要が高まった」として、国内における行動ターゲティング広告市場は、2012年には505億に成長すると予測している。
行動ターゲティング広告では、個人的な嗜好や、興味・関心レベルにまで絞り込み、関心を類推して広告配信を行うため、潜在的に興味を持っているユーザーにリーチすることもできるのが特徴だ。
手前味噌で恐縮だが、この注目の行動ターゲティング広告の活用を余すところ無く解説した『生き残るための広告技術 進化したインターネット広告「行動ターゲティング」のすべて』が10月に発売された。原著者のRob GrahamはGoogle、Amazonなどネット業界のリーディングカンパニーが教えを請うマーケティング・グルだ。本編に加えて、Yahoo! JAPAN、mixi、NIKKEI NET、ワコール等の国内の最新ケーススタディも加筆した日本オリジナルの本になっている。
単なる技術解説ではなく、マーケターが理解しておくべき広告コミュニケーションの本質について説いた章もあり、広告関係者必読の書となっている。興味のある方はぜひ書店でお確かめいただきたい。
- 生き残るための広告技術 進化したインターネット広告「行動ターゲティング」のすべて
- Rob Graham著/デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社訳
- ISBN 978-4-7981-2012-6
- 1,995円