Checkで使える、Googleプロダクト
次に、PDCAの“C”のチェックに使えるツールについての解説に移った。
「実は、Google AdWordsのレポート機能の中にもいろいろな機能があります。例えば『検索クエリレポート』は、キーワードを広告に設定してますけれども、実際にユーザーが入力した言葉がわかります。また『配信先レポート』では、コンテンツ連動広告の配信先ごとにどのくらいのパフォーマンスがでるのか検証できます。さらに詳しく検証したい場合は、Google Analyticsを勧めています」とした。古見氏は、検索結果で表示される広告の掲載順位がサイト訪問にどの程度影響があるかを知るためのGoogle Analytics活用法として、Googleストアの実例を示した。
「GoogleストアというGoogleのグッズを売っているサイトがあるのですが、その広告の1番上位の検索結果に出たときに14825の流入数(訪問数)があります。2位だと996、3位だと257。右側の1番上は事実上4位なんですけども、2151、6位は96と、掲載順位によってこれくらい流入数が変わってきます。このように、Google AnalyticsはGoogle AdWordsと連動していますので、こうした機能を上手く使ってもらいたいです。広告を見てサイトに来てくれた人は見込み客であって、買ってもらうために転換してもらう必要があり、訪問者をちゃんと購買につなげていくという活動をしなければならなりません。そういった際にGoogle Analyticsは使ってもらいたいと思っています」
続けて古見氏は、Google Analyticsのより具体的な活用方法について説明した。
「皆さんのサイトを訪問してきた人が色々なページを推移していく中で、離脱していきます。最初に訪れたときに「あ、これ違う」ということで帰ってしまう、また検索し直してしまうというパターンを『直帰率』、サイトの中に移動していく中で逃げていくものを『放棄率』と呼んでいます。この2つのプロセスに着眼しながら問題解決をするということにはGoogle Analyticsが非常に有効です。具体的には、閲覧開始ページ(一番最初に来た時のページ)、それがどんな種類があったのかというのをトータルで見られて、そのページに対して直帰率がどれくらいあるのかを把握します。また、問題が見つかったら仮説を立てて、次は本当にコンバーションを達成するためのステップをを把握するために、目標達成プロセスというのを測るための機能もあります」
広告の単価を下げて費用対効果を上げるという策もあるが、ボリュームを損なう恐れがあるため、結局はサイトに来る人が減る可能性もある。訪問者をしっかり転換させるという発想でGoogle Analyticsを活用し、サイトの問題点を解消することが本来の施策ではないかと古見氏は伝えた。
Actionで使える、Googleプロダクト
続けて古見氏は、PDCAの“A”の見直し・改善で使えるツールには、Googleウェブサイトオプティマイザーがあるとした。
「閲覧開始のページを最適化することで、滞在時間を増やしていくという改善が考えられますが、Googleウェブサイトオプティマイザーは、広告効果につながるようなページのデザインやコンテンツの内容をテストしていくツールです。閲覧開始ページ画像のパターンや見出しなど、あれこれ迷うと思います。また1つのページのコンテンツだけでなく、違うページとの比較も含めてテストできます。これも基本的にはGoogle AdWordsと連動しています。Google Analyticsと連動しているといった方が本当は現実には正しいと思いますが、こういった機能が使えるためには実際にそのサイトがどんな画面かをしっかり確認するツールとしてはGoogle Analyticsと連動しながら検証ができるというようなものです」と解説した。
古見氏は最後に改めて、WebマーケッターのためのPDCAサイクルを実現するためにGoogleを使って欲しいとと伝え、プレゼンを終えた。