PDCAサイクルを実現するGoogleの各プロダクト
登壇した古見氏は、昨今の経済の悪化に伴い、マーケティング予算がシビアになっている状況について触れたあと、博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所がまとめた「メディア接触時間・性年齢別比較」の調査結果を示し、インターネットユーザーの増加について触れた。
「本日は、Google AdWordsの話をすると題していますが、マーケターの方にとって必要な情報を使えるようにする、そういうGoogleの姿勢と、Googleには何があるのかということを話させてもらおうと思います。皆さんマーケティング施策を行うときには、プロセスとしてはよくいうPDCAで回してると思いますが、今までのPDCAサイクルは、プラン立案に1か月、なんとなくやってみてやった結果検証に3か月くらいで回していくという感じだったと思います。今はもっとスピードが速く、できればやってる最中から検証をしていきたいということも求めらます。特にGoogleのプロダクトというのはリアルタイムに測れるものがかなり多くありますので、それも含めて紹介できればと考えています」
続いて古見氏が提示したデータは、66.2億回という、2009年4月に日本のインターネットユーザーが検索した回数。ユーザーが何かを知りたいという欲求が相当数あるとし、今年の上半期の検索ランキングのデータも示した。1位がWBC、2位がインフルエンザ、3位にETCとあり、世相を反映している。
Planで使える、Googleプロダクト
Google Insights for Search
古見氏は、このような検索そのものの動きでユーザーの気持ちがわかればPDCAのP(プラン)に使えるとし、Googleの提供する、キーワードごとの検索数の推移が見られるツールGoogle Insights for Searchを紹介した。
「たとえば、Google Insights for Searchで“渋滞”という言葉を検索してもうと、4月の終わりに1回、8月くらいにまた多くなっています。長期休暇の前後あたりに検索の数が増えていくことがわかります。細かく見ていくと、ゴールデンウィークは4月28,9日くらいからでしたが、検索は4月の20日より前から行われています。もし皆さんがETC関連ののものを販売しようとしているのであれば、ユーザーが動いてくるそのタイミングのところに何か施策をしていく、というのが重要です」またInsights for Searchに関して古見氏は、地域での分析も可能だとし、薄型テレビの主要4社の商品、商品名などを比較した例を示した。
Google AdWords キーワードツール
続いて、実際の検索数を知りたい場合有効なツールとして、Google AdWordsのキーワードツールを紹介した。
「Google AdWords キーワードツールでは、入力したキーワードが月間でどれくらい検索されたのか、おおよその数が出ます。このツールでは、Google AdWords広告を出すにあたって、競合さんがどれくらいいるのかや、広告のクリック単価の見積もりもできます。Google AdWordsを利用している方だけでなくても見ることができます」とした。