数値ズレより数値ズレの影響を考える
結論としては、「数値ズレより、数値ズレの影響を考える」ことが重要となります。数値のズレを恐れていても仕方がありませんし、回避できません。では、これら数値がずれる事による主な影響を考えてみましょう。
- 過去との比較が行えない
- 上司にレポートを提出しないといけないのだが、数値がずれたら怒られそう
- ログデータを元に集客先への支払いを行っている
- 利用している人がログデータの信頼性を疑ってしまい、前のツールから移行出来ない
- 営業がクライアントに持って行く数値がいきなり半分になったら話にならない
などが挙げられるでしょうか。
これらの影響への対策は次のような点が挙げられます。
- 正しく仕様を理解して貰う
- 基本的な項目に対しては補正値をなんとか計算する
- お金に絡む部分にログデータを使わない
- 思い切って割り切る
- 実数ではなくトレンドを見る(100から120ではなく、20%増という見方)
対策は、会社のログの使い方、浸透具合によって変わってくるかと思います。残念ながら特効薬はありませんが、これを機に正しく資料を理解する、理解してもらう良いきっかけになればと考えています。また、改めて「ログデータは不完全な物である」という事を浸透させる良い機会なのではないでしょうか。
というわけで、今回は「数値のズレ」について取り上げてきました。あまり前向きな内容ではないので、読んでいる人は疲れたかもしれません(笑)。しかし現場はもっと大変です。主な要因を解明させつつも、どこかのタイミングで割り切りが必要となります。決して追いすぎないように気をつけてください。時間がかかる割には得られる物が非常に少ないです。
さて、次回は活用の話に戻ります。サイトの課題や現状を把握するための内容になります。キーワードは「セグメンテーション」。次回もお楽しみに!