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検索回数の多いキーワード=コンバージョンが多いキーワードではない
【ブログクチコミをSEO対策に活かす】

ブログクチコミデータがキーワード選定にもたらすメリット

 今回の分析結果から分かる通り、ブログクチコミデータを参考にすることで、今までの検索データからは決して見えてこないデータと結論を得ることができた。通常であれば他に比べて検索数が多いキーワードを優先的に選定してしまいがちであるが、その中でも更にコンバージョンに繋がりやすいキーワードを絞り込むことができたのだ。以下にメリットを4点まとめた。

メリット1:よりターゲットユーザーに使用されやすいキーワードが分かる

 いくら検索数が多くても、使用しているユーザーがターゲットとしているユーザーでなければサイトの目的を達成することはできない。ブログクチコミのデータを利用することにより、集客をゴールとしたキーワード選定ではなく、その後のコンバージョンをゴールとしたキーワード選定が可能となる。

メリット2:関連するキーワードの抜け漏れや重要度判別が可能

 実際にユーザーに使われているキーワードが分かるため、対象のキーワードと同時に使われやすいキーワードの抜け漏れを防ぎ、そのキーワードがポジティブ/ネガティブどちらのイメージを強く持って使用されているのか定量的に判断することが可能となる。

メリット3:キャッチコピーやコンテンツ案に利用可能

 「ユーザーに刺さる」キャッチコピーやコンテンツを制作する際、ユーザーの声から作るケースが多い。ブログクチコミデータからユーザーの生の声を定量的に見ることで、外れなく説得力のあるアウトプットを出すことが可能となる。

メリット4:ツールの精度や経験則からの脱却

 従来のキーワード選定では、検索数や選定者の経験に基づくしかなく、ツールの精度や選定者の技量に頼る部分が大きいため、必ずしも的確なキーワードが選定されているとは言えなかった。しかし、ブログクチコミデータを併用することで、定量的かつ定性的な判断が可能となる。

ブログクチコミデータとSEOの親和性について

 これまでSEOのキーワード選定における、ブログクチコミデータの活用について述べてきたが、その有益性と重要性についてご理解いただけたと思う。検索とはユーザーのニーズや考えがダイレクトに反映される行動であり、ユーザーが、その検索行動で得た情報を反映するブログとの親和性は極めて高いと言える。

 昨今、従来のブログサービスだけでなく、twitterを始めとするミニブログが話題となっているが、今後ますますクチコミをはじめとするソーシャルデータの重要性が更に増すことは疑いようがない。

 ぜひ、当記事をご覧になっていただいた方も貴社のマーケティングにクチコミデータを活用し、よりユーザーに近い位置でサービスを考えてみてはいかがだろうか。

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この記事の著者

福田 保範(フクダヤスノリ)

2007年~2015年6月、株式会社アイ・エム・ジェイにてWEBディレクター、SEOコンサル、マーケティングコンサルなどを経験。2015年7月より、三井住友カード株式会社にてWEBマーケティングを実施中。おもにコンテンツマーケティング、WEB広告、SEOなど多岐にわたるデジタルマーケティングに従事している。また、WEBマーケティングから育児まで多岐に渡るテーマを語るブログ『FKDのWEBマーケティングをツラツラ(マケツラ)』を運営している。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2010/01/09 11:00 https://markezine.jp/article/detail/9148

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