世界規模でシェアを獲得する検索エンジン運営会社かつ、大手のインターネット広告代理店。1998年に、スタンフォード大学の大学院生であったラリー・ペイジ(Larry Page)とサーゲイ・ブリン(Sergey Brin)によって設立された。
設立当初は伸び悩んでいたが、検索ロボットにより自動的に集められたホームページに、「ページランク」と呼ばれる独自の検索アルゴリズムでランク付けをすることにより、急速にシェアを拡大させた。このページランクは、あるページAにリンクしているページBのページランクを参照して、ページAのランクを決めるというシステムである。つまり、人気のあるホームページにリンクを張られるほどページランクは高くなるという仕組みである。2000年からYahoo!がGoogleのこのシステムを採用し、一躍広まることとなった。
インターネット広告代理店としては、2002年からGoogle Adwordsを、翌2003年からはGoogle AdSenseを展開している。Adwordsは検索連動型広告であり、AdSenseはコンテンツ連動型広告である。ページランクアルゴリズムに支えられる検索システムにこの広告システムを加味することにより業績は爆発的に成長し、現在は検索エンジンではYahoo!と、インターネット広告ではOverture(Yahoo!の子会社)と並ぶ業界最大手となった。
また、検索エンジン以外のサービスも、Google イメージ、Google ニュース、Google グループ、Google ディレクトリ、Gmail、Google マップ、Google パーソナライズドホーム、Google Video、Google ファイナンス、Google Labsなど、多様なものがある。さらに、Google ツールバー、Google デスクトップ、Google Talk、Google Earth、Picasa Google パックなど、インターネット用アプリケーションの開発・提供も行っている。
2006年第2四半期の決算は、売上高が24億6000万ドル、純利益は7億2100万ドルであった。広告による売り上げは、このうちの95%を超える。