コンサルティングサービスに強みの「Visionalist」
製品特長
4社目の登場となったのは、デジタルフォレストの「Visionalist(ビジョナリスト)」だ。アクセス解析イニシアチブの大内氏は、Visionalist の特長として、デジタルフォレストがNTTグループに属していることを挙げ、「ツールは長く使わないといけない部分がありますので、安定した会社ということはメリット」と評価した。
そのほか、サイト内の動線分析が分かりやすく、ゴールから遡って見ることができることや、アナリストに優秀な人材が多いところも利点として挙げられている。
プレゼンターとして登場したデジタルフォレストの商品企画部 Visionalist企画ユニット長 三室光功氏によると、Visionalistの特徴は大きく3つ。
1つはダッシュボード機能で、KPIなどの一元管理画面。カスタマイズ性に優れ、数百もの指標の中から、業務ニーズに合わせて必要なデータを配置して表示させることができる。

2つ目の特徴は、PCサイトと携帯サイトを同時に分析できる機能を備えていること。そして3点目としては、Visionalistのトレーニングからコンサルティングサービスまでを一括して提供できる社内体制になっている点を特徴として紹介された。
レポート機能の特徴
Visionalistのレポート画面については、トップページに当たるダッシュボードは既に取り上げたが、グラフなどの画面で表示されるポップアップメニューも使い勝手の良い機能だと三室氏は自賛している。

こちらの流入経路別の画面の中では、自然検索ワードで入ってきたユーザーについて、さらにカスタム検索で絞り込んだり、どんなキーワードで何ページくらい見られたのかといったクロス集計が容易にできるという。
続いて大内氏が評価した経路分析図はこちらの画面になる。

20階層くらいまでの表示が可能で、例えば「“Visionalist”というキーワードで往訪し、5回以上、東京からアクセスしてきたユーザー」といったセグメンテーションで経路図を表示することも、絞り込みボタンひとつで簡単にできるようになっているそうだ。
サポート内容の特徴
Visionalistには、テクニカルサポート、トレーニング、導入支援サービス、Webコンサルティングサービスといった関連サービスがある。テクニカルサポートでは、操作に関する質問だけではなく「こういうことはできるのか」といった技術的な検証にも対応している。
トレーニングは毎週2回開いており、「基礎コース」「広告分析コース」「設定コース」から選べ、内容をカスタマイズした個別出張のコースも用意されている。そうしたサポートサービスの中でも、同社が特に力を入れているのがWebコンサルティングサービス。
特徴としては、同社のコンサルティング部門のトップはアメリカのWeb Analytics Association(WAA)の教育コミッティーの委員を務めているため、そのノウハウを生かせるというのが1つある。2つ目としては、ツールベンダーとして持っているツールに関する知識を活かしたコンサルティングが可能だということ。そして最後に、現状分析から体制構築、実行支援までの一貫したサービスを提供できるところが強みだと三室氏は挙げている。