ヒートマップ・ユーザー属性分析に特徴の「User Insight」
製品特長
最後に登場したのはユーザーローカルの「User Insight (ユーザーインサイト)」という解析ツール。
サイトでクリックされるポイントを温度分布のサーモグラフィのように見れるヒートマップ機能などを備え、司会の大内氏も「トップページやランディングページのどこが見られてコンバージョンに結びついたのか、分析できれば非常に効果を出しやすくなる」とし、非常に有用性の高いツールだと紹介した。
また、ほかのアクセス解析ツールとは違った発想で作られているため、「2つ目の解析ツール」としての導入を検討しても良いのではないかとも提言した。
レポート機能の特徴
プレゼンテーションを担当したユーザーローカル 企画・開発担当の閑歳孝子氏は、ケーススタディを交えながらユーザーインサイトを紹介。「ヒートマップ機能で知られていますが、総合的な解析もできるツールになっております」とアピールした。
大内氏からも紹介のあったヒートマップ機能の画面は、次のようになっている。これを見れば真ん中の写真に人気があったことは一目瞭然だ。


ヒートマップ機能はエリアなどのユーザー属性と連動させて絞り込むことも可能。東京と大阪でのユーザー視聴の傾向の違いについて、地域情報サイトの例を挙げて説明した。


ヒートマップ機能以外にも、ページ内でのユーザーの離脱率をレポートしてくれる機能も備えている。
ページ内離脱率の情報を基に、問い合わせフォームを上の方の位置に移動させてユーザーの到達率を改善させたことで、請求件数を増やした事例もあるそうだ。
このほかにも、閲覧ユーザーの属性レポートにも特徴があり、ページ別にユーザー属性を確認することもできる。さらにユーザー属性については、「どの企業からアクセスされたか」といった企業名までをリスト化でき、初来訪の企業一覧、頻繁に訪問している企業一覧、どんなキーワードで入ってきたかまでを示すことができるようになっている。

ユーザーインサイトは以上のような機能を備え、月額5万円で提供されている。
サポート内容の特徴
同社のサポートについては、日々の問い合わせについてはメールで対応する体制。使い方の説明会も少人数で定期的に開催している。閑歳氏は、同社の特徴的な活動として、インターネット勉強会を主催している点を挙げた。
これまでには、Yahoo!知恵袋の企画・プロデュースを担当した岡本真氏を招いて、社内でプロジェクトを進めていく大変さやプロデュースのノウハウに関して語ってもらう講演を開いた実績がある。そのほかにも、サイボウズのプロダクトマネジャーを務めた赤松洋介氏によるSEOやRSSについての勉強会などもあったという。
「アクセス解析に詳しくなっていただくのも重要ですが、他社の担当の方との交流だったり、インターネット全体のトレンドをつかんで見聞を広げていただくことで、自社サイトの改善につなげていただきたい」(閑歳氏)。それこそが顧客にとっての一番のサポートになるのではないかと話し、閑歳氏はプレゼンテーションを締め括った。