SEO/リスティング対策機能も備える老舗ツール「シビラ」
製品特長
次に登場したツールは環の「シビラ」。司会の大内氏によると、「現場の苦労を知っている方がツールづくりに携わっていることが分かるツール」。リスティング広告やSEOの解析など、検索エンジンでの表示順位をアクセス解析結果と組み合わせてくれるユニークな機能があることも特徴だ。
環のプレゼンターはシビラの開発に携わっていた同社シニアコンサルタントの竹内亮介氏。竹内氏は元々技術者ではなく、Webディレクター出身。「どうやったらアクセス解析が使いやすくなるのか」と自身の経験を基に開発したツールだということだ。
レポート機能の特徴
シビラのレポート画面はここ3年半ほど変わっていない。「使いやすさ、分かりやすさを評価いただいている」ことが理由だと竹内氏は話している。

レポート機能の特徴の1つは、サイト全体のログと、コンバージョンに至ったなどの特定条件にマッチするログをプルダウン1つで切り替えて見比べられること。上のメニューにある「目的ページ」という項目をプルダウンで操作すれば良い。
ほかにも、主要な指標を1画面で表示するようにしたり、何月何日に何をやったという施策内容を記録できるカレンダーメモ機能も備えている。ヘルプ機能には特徴があり、全ページの一番下にヘルプ用の説明文を記載している。調べやすくするための工夫なのだとか。
また、解析結果のレポーティング機能も独特。データを羅列するだけではなく、「検索エンジンからの流入が減少している」といったアクセスが変化した理由、「どこを見れば改善のヒントがある」といった情報までを文章で示してくれる。

もう1つ特徴的なのは先に取り上げたアクセスフレーズランキングの機能。検索エンジンでの表示順位、検索HIT数などの情報を一覧できる。SEO対策の結果として順位が上がったのか、どの程度の影響があったのかを一目で確認できるようになっている。

サポート内容の特徴
シビラのリリースは2004年8月。アクセス解析ツールとしては老舗の部類に入り、サポート体制については「長年の経験で蓄積されたノウハウがある」(竹内氏)。
アクセス解析のノウハウをセミナーとして公開したり、利用客向けにレポートとして提供するといったサポートも展開している。提供レポートの例としては「アクセスの多いページの検索フレーズと、タイトルに入っているワードの検索フレーズはどれくらいマッチしているのか」「検索キーワードの直帰率と滞在時間にどのような関係があるのか」といった具合だ。
また、利用客からの要望を受けて新機能の開発に取り掛かることもあるそうだ。一例としては、SEOとリスティング広告の広告効果を測定する機能などはリクエストがあって開発されたものだという。
シビラの料金は、初期費用1万円、月額費用6,000円。アクセス解析イニシアチブのサイト経由での申し込みは初期費用が無料になるサービス、サイトの無料診断レポートのプレゼント、30日間の無料トライアルなども実施している。